兵庫・京都の旅3日目

午前中は天橋立を堪能する。

天橋立駅のあたり(文殊)と傘松ケーブルのあたり(府中)が陸続きになっていてそれが天橋立というのだが、同区間には観光船も走っている。行きは自転車で陸地を進み、帰りは船に乗って800円というセットがあるので、それを使うことにした。保証金1000円が必要。天橋立を自転車で進むが、まだ朝早いので人がそれほどいない。日本三景の名に恥じない、景色はかなりよい。通学途中の高校生とすれ違う。この道は日本一の通学路なのではないかと思った。

傘松ケーブルに乗って傘松公園へと行く。高いところから見る景色も素晴らしい。あと、紅葉もきれいだった。帰りはリフトに乗る。リフトなんて子供の頃にスキーで何度も乗っている、と思っていたのだが、よくよく考えれば下るリフトに乗るのは初めてだった。乗るときは少し恐怖感がある。慣れればなんら問題がない。こちらのほうが開放感があってよい。リフトで降りるところには3人も係員がいた。

観光船に乗るが、乗客が4人しかいなかった。船は船でいい。ケーブルカー、リフト、バス、船と、このあたりは丹後海陸交通の独擅場だ。

文殊側に天橋立ビューランドという場所があって、そこにも行ってみる。こちらはモノレールとリフトがある。リフトがおもしろかったので、行きも帰りもリフトに乗ることにした。正価850円なのだが、昨日泊まったホテルにあった割引券を使って50円割引。この割引券は昼ごはんを食べた店にも置いてあった。こちらからは、天橋立の砂浜がよく見える。天橋立ビューランドには遊園地があるのだが、この遊園地は見事に客がいなかった。景色だけ見て帰る客が圧倒的多数のようだ。ゲームコーナーは昭和の空気が漂っていた。

昼ご飯を食べて天橋立を後にする。他の日本三景の松島や厳島よりは観光客も多くない。交通の便が悪いからか。それでも、けっこう楽しめる観光地であった。ただ、おみやげのお菓子の多くが丹波黒豆を使ったものだった。天橋立は丹波ではない。

天橋立からは宮津乗り換えで福知山へ。宮津から福知山までは未乗。トンネルが多かった。福知山からはJR山陰本線に乗る。山陰本線は単線。対向列車が「お降りのお客様が多数のため」、こちらの列車も遅れる。ワンマン列車なので手間取るということもあるのだろう。特急にも影響がでている。この区間はワンマンにしないほうがいいと思うのだが。もしくは、お客様が多数乗らないほうがいいということか。挙げ句の果てに、園部で接続している快速列車は既に行ってしまった。快速に接続するとアナウンスしていたが、その後接続を切るに方針を変えたようだ。話を聞くと特急列車を行かすために快速を発車せざるを得なかったというが…。こういう調子だと、昔みたいに園部で系統を切ることからやめたほうがいいようにも思う。まあ、それも含めてこれがJR西日本ということか。

思ったのだが、なぜ亀岡で系統を分けるのではなくて園部で系統を分けているのか。園部-亀岡も単線。亀岡からは複線で列車の本数も増やすことができる。園部-亀岡が複線化してから園部で系統を分けるようにして、今は亀岡で分けるようにすると、今回のような場合、園部で列車を待つより亀岡で列車を待つ方が待つ時間が少なくてすむ。もしかすると、今は引退した園部出身の大物政治家の影響か知らん。嵯峨嵐山で大量乗車。やはりJRが便利ということか。地下鉄東西線が延伸されると、京福が便利になるかもしれないが。

二条で降りて地下鉄東西線に乗って東山に行く。個人的には地下鉄東西線はけっこう便利だと思う。二条はともかく、三条京阪とか山科につながっているあたりが。活動を終えて京都駅に行こうと思ったのだが、確実に地下鉄に乗ろうと思ったら道がよくわからなくなった。東大路通に出てバスに乗ろうかと思ったが、バスは混雑。それ以前に道が混雑。やはり東山駅まで歩いて、地下鉄で京都駅に行った。地下鉄駅でバス代替という案内があったが、これはバスが混みすぎ道も混みすぎでそのための代替ということなのかもしれない。

京都駅に戻る。近鉄名店街のイタリア料理店で食事&飲み。イタリア料理は好きだけど、イタリア料理店に行く機会があまりないので、イタリア料理を堪能した、ってイタリア料理と呼べそうなものはピッツァくらいだ。要するに食べたいものを食べた。他にも食指を動かされるような店がいくつかあって、近鉄名店街はけっこういいよ。

本当は今日は京都に泊まるつもりだったのだが、ホテルがどこもいっぱいだった。大阪、滋賀もだめだった。そういうわけで帰ることにする。明日は雨だというし、ちょうどいいか。新幹線。20時まで京都にいてもその日のうちに家に帰れるのであった。

*追記

山陰本線の複線区間は、二条~花園間と嵯峨嵐山~馬堀間でした。