第21回参院選結果考察

1人区で民主党が圧勝しました。終わり。

欲を言えばきりがないが、福井と鹿児島は民主党がとれた。ただ、佐賀とか熊本とか今まで自民党で間違えないようなところもとったのも事実。自民党は佐賀は候補者を差し替えて負けたのだから痛い。

2人区は全て与党と野党が分け合う形に。ただ、新潟と岐阜以外は野党がトップ当選。そのうち新潟は民主党が2人、社民党が1人候補者を出している。特に茨城は自民党が強いところだが、自民長谷川+無所属石津=民主藤田、くらいの票数だった。

3人区は今回から3人区になった千葉以外は自公民が改選だったが、埼玉、神奈川、愛知で自民民になった。公明党がはじきだされた形。埼玉、愛知は自民民になると思っていたが、まさか神奈川までそうなるとは。ただ、どの選挙区も自民党が公明党にもう少し票をまわしたとしても、与党が二議席とることは難しかった。ある意味諦めがつく。千葉はだいたい前評判通りに。

5人区は東京しかないが、現職3人+民主大河原は優勢で残りを3氏で争う、という事前予想は何だったんだ。川田龍平は思った以上に票を集めた。政党の支持を得ないで東京選挙区で当選したのは市川房枝以来だと言うから、かなり希有なことだと言える。既成政党をよしとしない人の受け皿になれた結果と言えるだろう。革新系3氏が共倒れにならなくてよかったのでは。自民党はまた火種が生まれた感じ。

比例区はわりと穏当な結果になったか。

自民党はタレント性が高い候補が揃って当選。逆に特定団体から支持を集める候補の落選が目立つ。ホームページにやたらと「選挙制度豆知識」を載せていた候補は後ろから数えたほうが早いくらいの得票。

民主党は元衆議院議員を多く擁立したが、当選した人もいれば、落選した人もいて戦略的に成功だったかどうかはわからない。

公明党、共産党は1つ議席を減らす結果に。社民党は現状維持。比例区だと国民新党よりも新党日本のほうが票数が多かった。田中人気は未だ根強い。荒井、滝両氏の離党は結果的にはプラスになったと思う。新党日本は政党要件が復活。以下、女性党、9条ネット、維新新党・新風、共生新党の順。維新新党・新風は3回続いた最下位の座から脱出。9条ネットは護憲票が分散するだけなのでは?と思ったが、それほど散らなかった。栗原君子新社会党委員長よりもZAKIのほうが得票したということで、もう新社会党もだめなのではと思ってしまう。

ちなみに、私が投票した人は選挙区、比例区ともに当選した。比例区のほうはかなり危なかった。

それにしても、2年前あれだけ自民党が勝ったのに、なんという負け方なんだ。自民党のことを考えると、解散総選挙は別の内閣でやったほうがいいと思う。衆議院で圧倒的な議席を持っているのに解散をするのはよくないという考えもあるが、民主党が候補者を擁立できていない早い時期に解散をすべきという考えもある。ただ、今の安倍内閣だと引っ張れるところまで引っ張ると思う。

民主党としてはあまり策を弄さないほうがいいと思う。策士策に溺れるの過去もある。