読売新聞の社説がサマータイムを導入してみてはという

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080603-OYT1T00838.htm

一つ、社説の中に嘘というか誤解を生む文章がある。

社会経済生産性本部の試算によれば、サマータイム導入で、家庭の年間エネルギー消費量は、原油換算で例えば青森県1県分ほど減らすことができるという。

社会経済生産性本部ではサマータイム導入で総エネルギー消費量が93万リットルの削減になると試算しており、これが青森県の家庭の年間エネルギーに相当するというのが正しい。総エネルギーというのは家庭、工場、運輸全てを含んだエネルギー消費量である。家庭の年間エネルギー消費量だけで青森県1県分になるわけではない。これを青森県1県分とかそういう表現で表そうとするからおかしくなる。93万リットルだったら、約0.2%と表現すべきではないか。多分、約0.2%と表現するとあまりに少なくて「サマータイムを導入する意味ないじゃないか」という声が強まるからできないのだろうけど。

それにしても、他のブログなどでサマータイム賛成という意見はほとんど見かけない。だいたい賛成しているのは、経団連、大部分の政治家、金属労協、そして読売新聞。

サマータイムについてはこれからも何度となく書きそうなので、夏時間というカテゴリを作成することにする。