2009年07月一覧

東京都議選は民主党が躍進

昨日、東京都議会議員選挙が行われた。獲得議席数は民主54(+20)、自民38(-10)、公明23(+1)、共産8(-5)、東京・生活者ネットワーク2(-2)、諸派・無所属2(-2)。

民主党はもう少し票割りを上手くやれば議席数を上積みできたと思う。参院選での票割りは上手いのだが、今回は友党の生活者ネットも含めて、味方同士の票の奪い合いになった感がある。自民党は都議選は国政とは関係がないと言いつつ、閣僚を選挙応援に使って言動が一致しなかった。公明党はなんだかんだで全員当選でしぶとさを感じた。共産党は蟹工船ブームとか党員が増えたとか言っても、結局こんなものなのかという感じだ。生活者ネットは国政に議席がない、地域政党に対する厳しさに直面した形だ。沖縄では沖縄社会大衆党がやはり厳しい状況にある。国政に左右されにくい地域政党の存在意義というのは大きいと思うのだが。

都政としての争点である、新銀行東京の問題や、東京オリンピックの問題が、国政の政権交代の波にかき消されてしまったように思う。石原都知事は国政の悪影響を受けたとおかんむりだが、自公与党に乗っかってきた知事のマイナス点というものはあるだろう。

私は東京都で働いているのだが、職場が大通りから外れた場所にあるので、都議選の運動の音までは聞こえてこなかった。しかし、一度だけ、幸福実現党の若い運動員が小さい路地まで入ってきて数人で二隊が練り歩いていた。どう考えても不効率である。運動員の数に物を言わせて活動している感じだった。駅前での活動でも、共産党は高齢化がはっきり目立つのに対して、幸福実現党は皆若かった。ただ、今回の票数をみると来たる衆院選でも「幸福」は実現できなさそうだ。


奈良市長選で仲川元庸氏が当選

http://www.asahi.com/politics/update/0712/OSK200907120070.html

民主推薦の仲川元庸氏が奈良市長選で前自民党衆院議員の鍵田忠兵衛氏らを破って当選。記事のタイトルは「「風」のった青年、「小泉チルドレン」破る」とあるけど、鍵忠を小泉チルドレンでくくるのはちょっと違和感が。この返り咲き狙いは舐めていると思うけど、政治家としての実力未知数な人を市長にするのもどうかと思う。ただ、どうもこの頃は、経験や実績があるほうよりも未経験であるほうが選択されている風潮がある。その流れを見極められない組織が退潮している様子。

今日は東京都議選も行われたが、民主党が躍進した。詳細は明日書く。


渋谷区議会で学級崩壊進行中という記事

http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090711/lcl0907110800000-n1.htm

産経新聞による「渋谷区議会は、ヤジがひどいらしい」というウワサの真偽を確かめるレポート。自民党、公明党の議員が質問をしている間はおとなしいのだが、民主党の議員が質問をしている間は少しヤジがある。ヤジをしているのは自民党、公明党の議員で、共産党の議員が質問をしている間のヤジがひどい、とのこと。

最も盛り上がったのは、「区長がトップダウンで施設建設を行っている」という質問。共産党の議員が「(部下に)ゴリゴリ押しつけた」と発言すると、自民党議員の数人は「ゴリゴリ!」と異常反応。議題はそっちのけで、笑いながら「ゴリゴリ」を連発し、まるで学級崩壊した小学生のような乗りをみせた。

 共産党の議員が「区長一人の考えで決めている」などと指摘すると、区長が「あなたたちの党こそ、そうじゃないですか」と“迷答弁”。これを受け、ある議員は「一党独裁、ゴリゴリ!」と熱狂が冷めやらない。すっかり気にいってしまったようである。

http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090711/lcl0907110800000-n2.htm

記事中ではある市民団体の人がヤジより居眠りや私語の方が問題と言っている。私が新座市議会を傍聴したときは、ヤジはなかったが居眠りしている議員はいた。個人的には居眠りも問題だが、議事の妨げになるヤジのほうが問題かと思う。市民側も文句を言うだけでなく、議会を傍聴するのも一つの役目であろう。あと、こういう情報は表に出してもらい、投票時の参考にすべきだろう。


衆院選は9月6日じゃないの

任期満了は9月10日で、解散しなければその日までに選挙をしなければならない。その直前の日曜日となると9月6日。公示は少なくとも12日前にしなければならないので、8月25日までに公示しなければならないということになる。あと1ヶ月半。都議選後に解散しないとなると、お盆までは動きがないのではないだろうか。任期満了直後に解散することで、10月まで選挙を先延ばしできるのだが、なんか積極的に日程を先延ばしするよりも、解散しないという消極性が優るような気がする。選挙になると管理しているサイトの更新をしなければいけないので日程は気になるところだが、9月6日という予想をたてておこう。


キッズ車両の導入を与党議員が要請

あえて公明新聞。いかにも公明党が考えそうなことなので。記事には載っていないが、自民党からは小池百合子議員が参加したらしい。

自民、公明の与党女性国会議員有志は8日、国土交通省で金子一義国交相と会い、共働き世帯の育児支援策として、満員電車でもベビーカーに子どもを乗せたまま利用できる「キッズ車両」設置を要請した。公明党からは浜四津敏子代表代行、池坊保子、古屋範子両衆院議員、鰐淵洋子参院議員が出席した。

鰐淵さんらは、都心部に育児施設があっても満員の通勤電車がネックで子連れ通勤が困難な現状を指摘。「点ではなく線や面を考慮した対策が必要」と訴え、現在の女性専用車両とは別に、通勤電車に小さい子ども連れや妊婦のための専用車両設置を求めた。

金子国交相は社会全体での子育て支援策に理解を示し、「力強い運動に期待します」と応じた。

http://www.komei.or.jp/news/2009/0709/15022.html

創価学会の人が通勤時には電車に乗らないようにすれば、満員状態が緩和されるのではないかな。

東武鉄道の場合、大人1人につき幼児2人が無賃扱いである。鉄道会社としては、無賃扱いの幼児のための車両を作るかどうかが疑問だ。女性専用車両は鉄道会社としても防ぎたい車内での犯罪を軽減するという効果がまだあるが、キッズ車両は鉄道会社へのメリットがほぼない。また、この調子だとほとんどの車両がXX専用車両になってしまう。

あと、キッズ専用車両があったとしても、ストレスがたまる通勤に子供をつき合わせていいのかという疑問がある。最近、大人の時間に子供をつきあわせているケースが多いように思う。この前、新潟で車内で熱射病になって死んだ子供がいたが、1歳前後にも関わらず、東京旅行に連れていって帰ってきたのは午前5時半。大人は平気かもしれないが子供にとっては苦痛だろう。この例は極端だが、そういう空気は感じる。

基本的には柔軟な勤務体系をとれるようにするのが先決だと思う。あと、優先席を、子連れの人など、本当に必要な人しか座れないようにすること。私は優先席には座らないようにしているが、普通の人が平気で座っているように思う。


志木駅前にいる飲み屋の人が邪魔くさい

志木駅前で夜、飲み屋の人が客を呼び込んでいて、日頃から邪魔くさいと思っていたのだが、今日はあまりのフォーメーションを組んでいたので写真に撮ってみた。

f:id:Tenty-17:20090708201951j:image

赤枠で囲った5人がその人たちである。駅から家に帰る人たちの進路をだいぶふさいでいる。右側にいる分には無害なのだが、左側はまさにその方向で、私の進む方向は左側の手前なので、まさに進路がふさがれている状態なのだ。

だいたい、ここで客を呼び込む効果なんてあるのだろうか。ほとんどの人が無視しているように思う。


リリカルなのはのフィギュア

志木駅前のサンクスに「リリカルなのは」のフィギュアが売っているのだが、全然売れていないのが気になる。1個は売れたようだが、それから売れないようだ。「リリカルなのは」と言ってもどんな話かは知らないのだが、おそらくリリカルななのはが活躍する話だろう。正味の話、ほとんどの人が知らないのではないか。


静岡県知事選挙は川勝平太氏が当選

静岡県知事選挙は接戦になったが、民主党、社民党、国民新党推薦が推薦した川勝平太氏が当選した。川勝氏は新しい歴史教科書をつくる会の賛同者で、安倍政権の「美しい国づくり」プロジェクトに関わったということで、思想的には右寄りだと思うのだが、そういう候補者を社民党が推薦したという不思議。民主党さんが推薦したからそれに従っただけだろうけど。

川勝氏は世界遺産が好きなようで、富士山と天竜川の世界遺産登録を目指していると言っていた。富士山はまだわかるが天竜川はよくわからない。福岡では遠賀川を世界遺産にと言っていた。遠賀川を知っている人は地元の人でもない限りそうはいないと思うのだが。確かに遠賀川が世界遺産になるなら、天竜川が世界遺産になってもおかしくないが、そうなると各都道府県から世界遺産にする川を選ぶくらいの勢いだ。ちなみに、長野では善光寺を世界遺産にする活動もしている。

県知事選は、海野徹氏が出馬を早くから決めていて、石川現知事の引退が決まって、自民党参議院議員の坂本由紀子氏が立候補を表明、その後川勝氏が立候補を表明、という流れであった。その後、元民主党参議院議員の海野氏と民主党が推薦する川勝氏の二人が立候補するのでは票が分散されるということで、小沢一郎民主党代表代行が一本化に乗り出すも、不調に終わった。海野氏が立候補するにも関わらず、民主党が別の候補を擁立した事情は、インターネットでいくつか情報を拾ったが、真偽がよくわからないのでここには書かない。いろいろとあるのだろうとは類推できる。

川勝氏が浜松市にある大学の学長、坂本氏が三島市出身、海野氏が静岡市出身ということで、それがわりと票に表れている。各候補の票数が1位になった市町区をまとめると、

川勝氏…静岡市駿河区、浜松市中区、東区、西区、南区、北区、浜北区、富士宮市、富士市、磐田市、藤枝市、袋井市、湖西市、菊川市、長泉町、森町、新居町

坂本氏…静岡市清水区、浜松市天竜区、沼津市、熱海市、三島市、伊東市、島田市、焼津市、掛川市、御殿場市、下田市、裾野市、伊豆市、御前崎市、伊豆の国市、牧之原市、賀茂郡全町、函南町、清水町、小山町、芝川町、榛原郡全町

海野氏…静岡市葵区

ちなみに、川勝票+海野票<坂本票な市町は下田市、伊豆市、御殿場市、御前崎市、伊豆の国市、賀茂郡全町、小山町、川根本町。御前崎市と川根本町以外は東部の市町ということになる。


民主党長野県連がリニア「Bルートで2駅」方針

http://www.shinmai.co.jp/news/20090705/KT090704ATI090007000022.htm

今週末は長野に行っていました。で、今日付の信濃毎日新聞で上記の記事が載っていた。紙面ではもう少し多く情報が載っていた。Web上にあるものも含めた記事をまとめると、

  • 4日に民主党県連定期大会が諏訪市で開かれる
  • リニア中央新幹線は「Bルートで県内2駅」の方針
  • 具体的な方向を示して「政権担当能力」を訴える狙い
  • リニアについては自民党に比べて民主党は存在感が薄いという現状がある
  • 衆院4区を候補予定者の後押しを狙ったの発言ではないか、という見方もする参加者もいた
  • Cルートを求める支援者もいる
  • 大会には長野県知事も来賓として参加

「県内2駅」というのは、4区の地域と5区の地域に1駅づつできればハッピー、ということか。民主党の交通政策は初めからたいして期待もしていないが、この方針決定も選挙目当てという感が否めない。

ちなみに、長野県議会では、日本共産党とトライアル信州がリニア中央新幹線の建設に反対するような立場をとっている。トライアル信州は北信、東信という、リニア建設の恩恵はあまりない地域選出の議員が集まっている会派である。そういう考えもありだろう。


小豆島バスが路線撤退

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20090630-OYT8T01198.htm

今年3月に小豆島に行ったときは、観光客がけっこう路線バスを利用しているのを目にしたのだが、やはり経営は厳しいようで、撤退し、新会社への移譲を検討しているという。他のバス会社のように高速バスで収益をあげることもできないのも島のバス会社の苦しさである。新会社にしても、おそらく行政の支援なしには経営は難しいだろう。「官から民」なんてよく言われていたものだが、路線バスに関しては「民から官」にならざるを得ない現状がある。