冬の北海道の旅 2日目

昨日から今日にかけて十勝川温泉で泊まった。実はこれを決めたのは旅立ちの前日。本当は全然別の場所で泊まろうと思っていたのだが、インターネットで予約をとれる期限が切れたようで、そうなると高くなってしまうので、全く別の旅程を選択して十勝川温泉に泊まることにしたのだ。結果的にはいい選択をしたと思う。部屋も和室で、一人で泊まるには上等な部屋だった。温泉は植物性モール泉で言うことはない。ホテルに着いてからすぐに入って、夜寝て、朝もう一度入った。やはり夜、朝二回入らないともったいない。夜は日帰りで来た地元の人らしく客も多かった。ホテルの宿泊客もけっこういたようで、繁盛している感じがした。そのホテルの向かいにある大きなホテルはつぶれてしまっていたようだった。やはり、そのホテルにあった経営戦略というものがないと、たちいかなくなってしまうのだろう。

帯広に戻って新得まで普通列車に乗って、一日散歩きっぷを買おうと思ったら、ここでは売っていないと言われた。エリア内だったらどこでも売っていると思っていたのだが、札幌圏の駅以外では売っていないのだった。忘れていた。仕方がないので、普通に切符を買う。まず新夕張まで行くつもりだったので、それならば帯広から通しで切符を買った方がよかったと思うも、実は帯広から新夕張までだと2420円。新得で分割すると2410円。10円安いね。新得から新夕張まではスーパーとかちに乗る。特例で乗車券だけで乗れる。

新夕張まで来たら夕張まで行きたいところだが、次の夕張行きの普通列車まで3時間弱くらいある。新夕張からタクシーに乗ってもいいかと思っていたが、タクシーなんて停まっていなかった。とりあえず歩いてみる。南清水沢駅に近い清陵町からのバスに乗るつもりであった。歩けないことはないかなと思っていたが、やはり雪道を歩くのは辛い。沼ノ沢駅まで歩いて、そこから電話でタクシーを呼んで、夕張高校まで乗った。次のバスは夕張高校を通るということになっていた。ところが高校の前のバス停の時刻表を見たら、乗る予定のバスが載っていない。そこにあったのは夕張高校正門前というバス停だった。後で知ったのは、夕張高校前バス停は夕張高校の前にはない、少し離れた場所にあるということだった。結局、清陵町から乗った。タクシーに乗らなければ間違えなくバスに間に合わなかった。このバスに乗れなければ全く意味がなかった。このあたり空き家が多い。バスはそこそこ客がいた。

夕張駅の近くにはホテルマウントレースイがあって、近くのスキー場も客はいたが、空いていた。夕張駅も鉄道の駅というよりは、観光案内所になっている感じだ。夕張市は過去の栄光から凋落への差が大きくて、それを埋めようとして失敗した、という印象。街中には青梅みたいに古い映画の看板が貼ってあるが、それだけあっても…と感じる。札幌から近いから観光で復興できないかとも思うが、観光では失敗しているのだった。たとえば豊後高田のような街作りはできないものかとも思うが、北海道ではあういうのは受け入れられないかもしれない。

マウントレースイからバスに乗る。新千歳空港行きのバスに乗る人は10人くらいいたが、札幌行きのバスに乗ったのは私だけだった。栗山駅まで私だけ。栗山駅から乗った人はいたが、私はここで降りる。

栗山から苫小牧まで行って、今日はここで泊。