菅第2次改造内閣発足

昨日、菅第2次改造内閣が発足。「問責決議が出されたからということではない。」ということだが、結果的には問責決議の対象となった大臣は交代となり、かつ規模も小規模なので、問責決議ありきと見なされても仕方がない内容だ。

菅首相とは社民連時代から一緒で、関係が深い江田五月氏が法相で入閣したのはプラスだろうが、入閣させるのであればなぜ前の改造でせずに、問題発言で辞める羽目になった人を任命したのか、と思う。また同じグループからとってつけたように新しく入っている。

改造が小規模ということもあるが、基本的には目新しさもなく、インパクトに乏しいという印象。与謝野大臣と海江田大臣が同じ選挙区だから云々、というのは、そもそもそういう選挙制度なのだから、組閣で改めて問題にするのもおかしいとは思う。問題があるとしたら選挙制度のほうだ。野党から与党に移った議員なんて過去にざらにいるわけで、今回だけ大きく問題にするのもどうかと思う。まあ、私個人は昔からそれほど好きな政治家ではないが。

政権浮上になるとは思えない今回の内閣改造だが、野党としても攻め手に欠く感もある。結局、安倍~麻生内閣と続いてぎりぎりまで衆議院を解散しなかったように、民主党内閣が解散を先延ばしにすると、野党としてはどうしようもなく、とりあえず批判するしかない。あと、野党側の次期衆院選の選挙協力体制が固まっていないのも問題だ。民主党は民社国三党で選挙協力をすることを固めた上で衆院選に勝利して政権を取ったわけだが(その後社民党は政権から離脱したが)、自公で行くのか、他の党も交えるのか、もしくは別の枠組みなのかというのが定まっていない。自民党+公明党が消極的に協力でも勝てそうな気がするが、みんなの党の勢力が強くなると、与党批判票が割れて民主党に利する結果になる可能性もある。そのあたりを詰めた上で選挙に臨んだほうがいいと思うのだが。