オール電化の功罪

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110323-OYT1T00569.htm

「オール電化住宅」の普及で、この3年間で東京電力管内の電力消費能力が原子力発電プラント2基分にあたる約200万Kwが増えたという記事がある。

その一方で、地震に見舞われた仙台では、電気の復旧が早く、ガスの復旧が遅れたことでオール電化でよかったという声もある。しかし、今夏に東北電力管内でも計画停電が始まり仙台市も範囲内となると、また別の評価が生まれるのだろう。

「オール電化は火を使わないから安心」というのが宣伝文句であったが、私個人としては、人間として火も使えないようになったらお終い、という気持ちがあった。そういうわけで、私はまわりにオール電化を勧めるようなことはしていない。

私としては計画停電になってもガスと水道は止まらない、という安心感はあった。高層住宅だと水道も電気を使って回しているから、それでオール電化だとライフラインがほとんど絶たれてしまうことになる。今後、電力消費を抑えていくかという方法に議論が発展していく流れになると(もっとも、そうならない可能性もあるが)、オール電化も厳しくなっていくのだろう。