佐渡・羽越の旅 1日目

実は昨日、東京を発って新幹線で新潟まで来ていた。今回は佐渡に行く。朝早くに新潟を出発する船に乗るために、新潟に前泊していた。

新幹線は満席だった。一週間前に指定席券をとったのだが、乗りたい時間帯で空いているのは1列車だけで、B席しか空いていなかった。もう少し早めにとればよかったか。実は今日泊まる佐渡のほとんど宿が空いていなかった。三連休とは言え休日がシフトしているからそれほど混まないのではないかと勝手に思っていたが、そうでもないようだ。佐渡に渡るジェットフォイルも10時の便は満席だったが、朝早い便はそうではなかった。

佐渡には数年前から来よう来ようと思っていたのだが、結局今の今まで来ることはなかった。関東からそれほど遠くないが、気軽に行ける場所でもない、というあたりが後回しの要因だ。これで、令制国の全てに行ったことになった。

朝一の便にはバスが接続していないので、新潟駅近くのホテルから歩いて港まで行く。歩けない距離ではない。いくらか空席がある状態だったが、それなりに盛況だ。それでも基本的には苦しいようで、休日は定価よりも安い割引価格が設定されており、朝一の便は更に安くなっている。

佐渡では原付を借りてまわることにする。路線バスだと安いフリー切符もあるのだが、今回は初めてだし天気もいいということで、原付にした。バスも、ジェットフォイルを降りて相川方面行きのバス停で待つ客が十人くらいいたので、利用はされているようだ。

佐渡といえばトキで特に興味がなくても見に行かなければいけないだろう、ということで、まず野生復帰ステーションに行った。ここはトキの野生復帰が主な目的で、小さな観察塔があって、トキはかなり遠くにいる。後から行ったトキの森公園のほうが観光向けの施設で、どちらかというと近くで見える。しかし、トキはとてもデリケートな生き物のようで、どちらにしろ間近で見られるということはできない。野生復帰ステーションは無料だが、トキの森公園は入館するのに200円かかり、「トキは約20m離れた場所からの観察となります」と書かれた看板が立っていた。写真を撮るにしても、望遠がきいたカメラでないと撮るのは難しいだろう。

基本的には、野生復帰ステーションから畑野→多田→小木→沢崎→真野→佐和田→トキの森公園、というようなルートをたどった。今日は南側で、明日は北側をまわるという戦略である。戦略といっても、細かく行くところを下調べしてきたわけではなく、けっこう行き当たりばったりで行った。

畑野から多田に向かう道は地図で見たとおり細いくねった道だが、トンネルを作っていた。赤泊は元村とはいえけっこう賑やかな感じであった。小木で昼食をとる。佐渡中に看板が立っている店にしたのだが、味はともかく客が多いのかてんやわんやしていた。

小木の矢島・経島では、たらい舟に乗っている人がいた。さすがに私は乗らず。たらいの真ん中の部分が半透明になっていて下が見られるようになっていた。あくまで観光用である。また、宿根木という地域は古い町並みがあった。景色がよかったのは深浦駐車場のあたりだった。小木から沢崎の間が見所がある。路線バスも土日は平日よりも増発していた。あと、沢崎よりも更に先になるが、木流のあたりの海がきれいだった。更に進んだところに海水浴場があってさもありなんである。このあたりは佐渡でも海がきれいな場所なのだろう。

その後、佐渡歴史伝説館に行ってみる。入館料700円、は高い気がする。展示してある人形が精巧でちょっと怖い。そしてここにはあのジェンキンスさんがいるという。入館を待っている間に土産売り場を覗いたらいたのだが、展示を見終わって土産売り場に行ってみたらいなかった。しかし、道に「ジェンキンスさん 佐渡歴史伝説館で 頑張っています」という立て看板が立っており、やり過ぎな感がある。

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