河村名古屋市長と大村愛知県知事が仲違い

http://www.asahi.com/politics/update/0815/NGY201208150001.html

大村秀章愛知県知事が中京維新の会を設立したことに、河村たかし名古屋市長が不快感をあらわにした。一方、大村知事も河村市長を批判しており、一時期は蜜月の関係だった二人は対立する関係になってしまった。この両者の協力体制は保たれるのかというのは、当ブログの2011年2月7日の記事で懸念していたが、それが現実のものになってしまった。

中京維新の会という名前からして、橋下徹大阪市長が代表を務める大阪維新の会を意識していることは明らかであり、連携も視野に入れているという。それに対して橋下代表は維新という名前を使うこと自体は問題視していないが、大阪維新の会とは関係ない別個の団体であると明言しており、中京維新の会と大阪維新の会が連携できるかは不透明な情勢だ。大村知事は、今までは河村市長とのタッグが基本的な路線だったが、新党大地・真民主の鈴木宗男代表とのつながりを求めたり(もともと大村知事は衆議院議員時代に「ムネムネ会」に所属していたと言われている。)、今度は橋下代表の大阪維新の会のすり寄ったりと、非既成政党陣営の核を探すことに腐心しているという感がある。そもそも、大村知事自体が核にはなれないわけで、核と密接につながることで自身の存在感を強めたい、という意図があるように思える。今回、大阪維新の会が政党化の話など本格的な国政進出の動きが表面化したことで、それに乗ったのだろうが、あまり相手にされていないようにも思える。結局、誰からも相手にされず自滅してくパターンに陥るのではないか。

一方、河村名古屋市長の減税日本であるが、国会議員五人以上を所属させて政党化させる方針で、その目処は立っているという。減税日本所属議員の佐藤夕子衆議院議員が参加を検討している伝えられていた衆議院会派「改革無所属の会」のメンバーが党に参加するのかと思ったが、そのメンバーは大阪維新の会に合流すると報道されている(大阪維新の会もいよいよ何でもありという感じになってきたが)。今月中には発表すると言っているので、それを待つことしよう。