大森靖子ライブ at 東京キネマ倶楽部 2日目

今日も行ってきました。

よかった、という月並みな言葉になってしまうのだけど、そりゃ、大森さんは歌も上手いし、ギターも上手いし、鍵盤も上手いし、いい曲も書く。でも、そういうミュージシャンはたくさんいる。というか、ミュージシャンとはそういう人たちである。でも、大森さんの最大の特徴って、面白い人たちや優れた人たちをすごい勢いで巻き込んでいくことにあるのではないかと思う。2日とも主役は大森さんなのに、他の人がフューチャーされるイベントがあり、その瞬間はむしろ脇役であった。でも、それは大森さんの人徳が為せることであり、それこそが魅力なのではないかと思う。それがライブ最後のイベント以外でも、全体的に現れていた。ジャニーズの衣装を作って…の話や、今日読まれた変態的な手紙の中にあった「共通点は大森靖子」というのを聞いて、それを認識した次第である。

開演を待っている間は長かったけど、始まってしまうとあっという間で、1日目の「音楽を捨てよ、そして音楽へ」はまさにアンコール前のトリという感じのプレイでもう終わってしまうのかと思ったし、2日目の「夏果て」はこれで最後とは言っていたけど弾き語りが最後という意味かと思ったら、本当に最後でえー、って勝手に思った。個人的に好きだけど今まで生で聴いたことがなかった「最終公演」「パーティードレス」も聴けたし、2日間とも弾き語りでやった新しい名曲「ノスタルジックJ-POP」もよかった。

あと、自分のライブということもあってか、大森さんが終始いい顔をしていたのが印象的だった。そんな感じで、とても多幸感にあふれたライブだったと思う。