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東京都知事選で都民ファーストの会が議席を上積みできたかもしれない選挙区

先日行われた東京都知事選で都民ファーストの会がもう1人候補を擁立していれば議席が上積みできたかもしれない選挙区まとめ。

選挙区 最下位当選者所属政党
新宿区 自民
墨田区 自民
目黒区 共産
大田区 自民
世田谷区 自民
豊島区 共産
葛飾区 自民
町田市 自民

練馬区、小平市もできたかもしれないが、かなり微妙なので除外。できたかもしれないで計算すると、都民ファーストが63議席(追加公認含む)、公明が23、自民が17、共産が17、という結果になる。

都議選の結果をざっと見ると、都民ファースト、共産が当選ラインを押し上げて、元々当選の可能性が高いところにしか擁立しない公明はついていけたが、自民、民進、生活者ネットはついていけなかった、という様相になっている。

東京都議会議員選挙の結果をまとめました。

http://politics.free-active.com/document/pel/pel13/index.html


2017東京都議会議員選挙

自分が選挙権がない選挙ではあるが、毎日東京都に通っているわけだし、メディアなどでも大きく取り上げられている東京都議選について簡単に書く。

なんといっても都民ファーストの会の躍進が大きなトピックスであろう。公認候補は島部を除き全員当選。候補者立てすぎ、とも思ったが、遺漏なく取っているのはすばらしい。

次に躍進したのが共産党。北多摩一、三、四では自民党を抑えて議席を獲得している。前回も勝利と言ってもいい結果であったが、これが二回続いてとなると、共産党の勢いは本物と言っていいかもしれない。公明党も全員当選だが、議席数は前回と変わらず。世田谷は今まで2人候補を擁立していたのを1人にし、定数増の北多摩三に回している。

逆に惨敗したのは自民党。前回はMAXというくらいに勝利したのでどう頑張っても現状維持、多少は減らしてもやむを得ないという感じであったが、前回の半分以下、今までの最低議席を大幅に下回る23議席に留まった。共倒れという選挙区もあるのだが、単に力負けというほうが目立つ。公明党の支持が得られなかったというのも大きいのだろう。逆に言うと、今回公明党支持者はわりと都民ファーストの会の候補の支持を、上の方針どおりに行ったということか。支持者的にも自民党よりは都民ファーストの会を推したい風潮にあった、とも考えられる。民進党は人材の都民ファーストの会への逸走も痛いが、戦略的にもまずい感じで、せめて現有議席を確保できればメンツを保てただろうが、2議席減とあっては敗北と言っていいだろう。

生活者ネットは前回は民主党の失策もあって3議席を確保したが、今回は1議席とこちらも党史上最低議席数となった。日本維新の会は、もはや個人の力によるものだろうが、1議席確保。ただ、東京では存在感が埋没していると言わざるを得ない。

無所属候補が6人が当選したが全員が都民ファーストの会の推薦候補で、選挙後に追加公認された。これで都民ファーストの会は55議席ということになっている。今は勢いがある都民ファーストの会であるが、4年後の次の選挙までこの勢いが続いている可能性は、となるとかなり低いと思う。分裂するとか、支持を大きく減らすとか、そういう未来が待っている可能性が高いと思うが、現時点で、とにかく新しい政治勢力を渇望した結果がこうなって出た、ということを、その不安定な未来を揶揄する前に考えるべきであろう。


籠池さんの件

最近の日本の政治は籠池さんの件で持ちきりである。

最初にこの話が持ち上がったとき、私はそんなにたいした話ではないのではないかと思っていたのだが、安倍首相の慌て方が尋常ではなかった。更に言うと、常軌を逸していた。で、現時点では、未だに全容は見えないのだが、首相サイドに逆風となっているのは確かである。

おそらくは安倍首相と籠池さんは親密な関係にあった(少なくとも籠池さんはそう思っていた)、それが一転、問題が出た時点で、首相サイドが籠池さんを突き放した。表はそういう態度をとっても裏で根回しするということもできたと思うが、籠池さんの行動を見ると完全に突き放されたのだろう。そして、籠池さんはやりたい放題である。

安倍首相の発言で「問題の核心は何かと言えば、国有地の払い下げの問題と、もう1点は学校の認可の問題だ。」とあるので、この点については安倍首相に問題はない、または、問題にならないようにうまくやっているということなのだろう。個人的な印象であるが、首相サイドに重度な違法性があるような問題は見つからないと思う。それではなんであんなに慌てたということになるのだが、籠池さんの学校に自分たちの言うことをなんでも聞く、という子供の育成機関を夢想したのではないだろうか。そういう機関を法の範囲内でひいきにすることは自由であるが、それが顕わになるとけっこう恥ずかしい。邯鄲の夢から覚めた結果。

ただ、今までにないタイプの疑惑ではある。関わっている人も癖がありそうな人が多く、その内情を傍から見て判断することは難しい。現時点でこの件が重要ではないと言い切る人は、まあ、アレなんでしょうね。


カジノ法案成立

http://www.asahi.com/business/reuters/CRBKBN14323Z.html

日本でカジノが合法化するとか。

まず、日本でカジノ事業が成功するのか?という論点がほとんどされていないことに驚く。日本にカジノができたら、人がたくさん来てガッポガッポみたいな前提になっていること自体おめでたくないか?

2年前くらいにカジノ合法案が出たときは、日本人は出入禁止という話になっていた。今回、そういう話はなくなっている。実際のところ、外資のカジノ運営会社としては、ブルーオーシャンの日本市場を狙っているわけで、日本人が出入禁止では話にならない、というところだろう。個人的には日本のカジノが規制やらなんやらで世界に競争力を持つものにはならないと思っている。

カジノ依存症については、他のギャンブルの依存症が今でもあるわけで、カジノだから特別にというわけではない。そもそも、これを機に依存症対策関係者が仕事が増えるとばかりに鼻息が荒くなっている感がある。

それにしても日本の政治家でカジノを理解している人がどれくらいいるか、という話である。ハマコーこと浜田幸一が生きていればカジノに造詣が深い政治家ということで、その見識を活かすことができたであろうが、時代が少し遅かったようである。


2016年10月衆院補選

先日、衆議院議員選挙の補欠選挙が東京10区と福岡6区で行われたが、だいたいの下馬評どおりの結果となった。単純に言うと知名度が高い人が勝ったという結果である。

民進党の候補が負けて蓮舫代表の求心力が…、みたいなことが言われているが、そもそも現時点でそれなり知名度がある人を相手にして小選挙区で勝てるような候補ではない、ということだろう。野党共闘ということが言われているが、基本的には野党同士が選挙区調整はするが、それほど深い共闘関係を築くことはないのではないか、と思う。補選で実験的な野党共闘を試してみるのはまだ理解できるが、あまたの選挙区がある衆院選でいちいち野党共闘相互推薦、みたいなことをする必要があるのか。そのあたりのハンドリングができないから、マインドで動いている感がある。

一応「自民二勝」みたいな書き方になっているが、福岡6区はいわゆる自民党系の候補が二人立候補して、二人とも無所属だった。勝った鳩山二郎氏が自民党の追加公認を得た形である。追加公認のタイミングは投開票日の夜ということになっているが、NHKの開票速報サイトを見たら既に「鳩山二郎 自民」と書いてあったのには驚いた。開票と同時に公認したのだろうか。早々に当確報道はされていたとはいえ、票が開ききっていないのに当選するだろう人に公認を出すのも露骨だなと思った。いつもそんなに早かったか?

二階俊博自民党幹事長に近いとされている鳩山二郎氏と福岡の自民党の大物である麻生太郎、古賀誠氏らの支援を得た蔵内謙氏の対決であったが、蔵内氏は民進党の候補の票をも下回る惨敗であった。蔵内氏は蔵内勇夫県議の長男であるが、蔵内勇夫県議は福岡6区ではない筑後市選出の議員であるし、弔い合戦、かつ福岡6区内の前大川市長には勝てなかったということだろう。勝てると思った候補を躊躇なく推していくのが二階幹事長のやり方で、それに抗う勢力との対決があるとすれば、二階自民vs二階じゃない自民の対決というのが、次期衆院選でいくつか起こる可能性がある。


新潟県知事選挙

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161016/k10010732081000.html

先日行われた新潟県知事選挙。共産党、自由党、社民党が推薦する米山隆一氏が、自民党、公明党が推薦する森民夫氏らを破って当選という結果になった。

現職知事の不出馬というあたりから波乱含みな感があった選挙であるが、基本的には下手な策を弄した結果、ではないかと思う。途中から自民党本部の介入が強くなった感があるが、それで負けたとなるとダメージは大きいだろう。

もっとも、これまでの経緯を経た上で、誰が新潟県知事になったとしても、なかなか厳しい県政運営になるのではないだろうか。米山新知事の力量が問われることになる。


東京都知事選挙雑感

少し間が経ったが、東京都知事選挙雑感。

当選した小池百合子氏だが、出馬表明から当選までのストーリーが上手く作れたと思う。元々自民党所属の衆議院議員だが、自民党都連主流派との元々からの対立構造を露わにした上で、自民党と袂と分かってまでも都知事選に立候補する姿勢を見せ、そこからはトップを走り、300万票近い得票を集めて当選した。与党である自民党とはある程度融和を図るのだろうが、来年の都議選をにらんで第三極崩れの人たちが小池氏を支持したという面もあるので、自民党にぐっと寄るということはできないだろう。

自民党、公明党は元岩手県知事の増田寛也氏を推したが、得票数は二位だったものの、選挙戦中では埋没した感が否めなかった。元々、新進党推薦で岩手県知事になった人で、小池百合子氏とは近い立場にいたということになるが、そういうことも話題にならなかった。

一方、野党が推した鳥越俊太郎氏。いろいろな名前が出ては消えて最終的に鳥越氏が立候補したのだが、高齢かつ行政経験が無いというのはマイナスであった。手を上げていた人がその手を下ろしてまで「野党統一候補」にこだわったわけだが、民進党としては、候補者選びで主導権をとりたいという意図があって、基本的に自分で手を上げた人ではなく、党が主導的に選んだ人を立てたかった、という姿勢が透けてみえた。そういう面子にこだわった結果勝てなかったかと思うが、そもそも小池氏があれだけ票を取ると敵わないだろう、とも言える。

今回の都知事選挙は21人の候補者が立候補していて、普通に街を歩いても、候補者が選挙活動をしているところが見られた。当選することはないだろう候補者の、街に出て政策を訴える姿こそが民主主義の原風景ではないか、とも思った。


東京都知事選が告示

http://www.asahi.com/articles/ASJ7F7GYTJ7FUTIL05G.html

参院選が終わったと思ったら、今度は東京都知事選である。

そもそも何故選挙を行うかというと、前任の舛添要一知事が辞任したからである。舛添知事の諸問題についてはさておき、個人的には次期知事選には出ないといことにして任期まで務めてもよかったと思うし、辞任するにしても、参院選が終わり、オリンピックが終わった今秋以降でいいと思っていた。何故、ここまで慌ただしく辞めたかというと、参院選に影響が出ないようにするとか、リオディジャネイロオリンピックに舛添知事を行かせないようにするとか、いろいろと理由は言われているが、いずれにせよ早期の辞任に異を唱える政治勢力はなく、舛添知事は辞めていったのである。

私は埼玉県民だし投票権はないのだが、職場が東京都にあるし、日本の首都でもあるので、東京都知事選について全くの部外者というわけではない。と、書いてはみたものの、大きな関心があるわけではない。こういう内向きな事情で都知事をコロコロ変えて、東京が世界相手に競争していく観点がないのではないか、とは思った今回の都知事交代劇である。


参議院議員選挙

先日行われた参議院議員選挙について、思ったことをざっくり書く。

今回の1つのテーマに「野党共闘」すなわち、今まではだいたい1人区の選挙区に自民党、民主党、共産党の候補が立候補していたけど、共産党の人が出なかったりして、自民党に対抗する候補を絞りましょう、というものである。個人的には妥当な判断だと思う。自民党と言っても実際は自民党+公明党で、それに対抗する勢力が割れたらまず勝てないのは目に見えている。制度に合わせた戦い方ということで、割り切って導入するくらいの気持ちでいればいいと思う。

その野党共闘であるが、東日本では一定の成果を収めたと言っていいだろうが、西日本では1人区で勝てたのは大分と沖縄のみ。民進党現職がいる滋賀でも自民党の候補が当選した。また、複数人区でも大阪、兵庫では1議席も「野党共闘」系の政党が議席をとれなかった。地域的に苦手を作っている現状は克服しなければならないと思う。

自民党も1人区のほとんどをとれると思っていたのかもしれないが、青森、宮城、新潟あたりは誤算と言えるのではないだろうか。

比例区は、思ったよりも共産党が伸びなかったという印象。これはやはり選挙区に候補を立てなかった影響があるのだろうか。数字を精査していないので何となくではあるが。あと、Twitterにも書いたのだが、落選候補の中で最大得票数であった山田太郎候補、おおさか維新の会から比例区で立候補をすることを希望していたのだが、埼玉選挙区からの立候補を打診されて、蹴って、新党改革から立候補したという経緯がある。単純計算だが、もし山田太郎候補がおおさか維新の会から比例区で立候補したと課程して得票数をあてはめると、山田候補当選、おおさか維新の会の議席1増、という結果だった。その代わりに当選できたのが生活の党と山本太郎となかまたちの青木愛候補である。生活の党と山本太郎となかまたちは議席獲得が難しいと思われ、現職の谷亮子議員が立候補しないという判断をとったが、いくつかのあやを経て青木氏は国会議員に返り咲きである。

生活の党と山本太郎となかまたちも前回よりも票を伸ばしたのだが、前回比例区に候補を出したみどりの風にあたる政党が今回存在しなかったため、その分の票が流れてきたのかもしれない。なお、前回の緑の党グリーンズジャパンにあたるのが、今回の国民怒りの声になる。結局、小政党に関しては、票を分散させずに集約させるのがいい結果につながることになる。力を持たない者がしゃしゃり出て支持を広げるためにやっていると言っても、詭弁でしかないだろう。

結果以前に、非拘束名簿式の比例代表制や、1人区の多さや、鳥取・島根、徳島・高知の合区や、制度的にかなり歪になっている感がある。違憲の問題もあるし、抜本的な選挙制度の改革が必要になっているのではないだろうか。


社会民主党、民進党との合流断念

http://www.asahi.com/articles/ASJ5K66W3J5KUTFK014.html

社会民主党の吉田忠智党首が民進党との合流について言及したものの、党内の反発にあって、結局合流を断念するという動きがあった。

そもそも参院選まであと2ヶ月をきったというような状況で合流というのが急な動きなのだが、吉田党首が根回しをせずにこのような発言をしたことは軽率なことであろう。なんだかんだで維新の党との合併話をまとめた岡田克也代表と力量の差が表れてしまった格好である。長期的に見れば民進党との合流というのも一つの方策なのだろうが、そもそも、社民党から単独で移っている人は今までに何人かいるわけで、党ごと合流することに、合流される側もメリットが少ない。

本来であれば社民党が革新のオープンな勢力をまとめる立場になってもいいのだが、現状では次期参院選で改選を迎える現職が2人いるが、1人しか当選できなさそう、という状態で、守りを強いられている分、クローズドな組織になっている感がある。

そういう閉塞感を破る意味も込めて合流話を出したのかもしれないが、来月には社民党公認候補が立候補を予定している沖縄県議選もあり、参院選でも選挙区で民進党候補を対決する社民党公認候補がいる中で、合流について言及すること自体、まずかったと思う。