社会民主党、民進党との合流断念

http://www.asahi.com/articles/ASJ5K66W3J5KUTFK014.html

社会民主党の吉田忠智党首が民進党との合流について言及したものの、党内の反発にあって、結局合流を断念するという動きがあった。

そもそも参院選まであと2ヶ月をきったというような状況で合流というのが急な動きなのだが、吉田党首が根回しをせずにこのような発言をしたことは軽率なことであろう。なんだかんだで維新の党との合併話をまとめた岡田克也代表と力量の差が表れてしまった格好である。長期的に見れば民進党との合流というのも一つの方策なのだろうが、そもそも、社民党から単独で移っている人は今までに何人かいるわけで、党ごと合流することに、合流される側もメリットが少ない。

本来であれば社民党が革新のオープンな勢力をまとめる立場になってもいいのだが、現状では次期参院選で改選を迎える現職が2人いるが、1人しか当選できなさそう、という状態で、守りを強いられている分、クローズドな組織になっている感がある。

そういう閉塞感を破る意味も込めて合流話を出したのかもしれないが、来月には社民党公認候補が立候補を予定している沖縄県議選もあり、参院選でも選挙区で民進党候補を対決する社民党公認候補がいる中で、合流について言及すること自体、まずかったと思う。