世界一覧

イスラーム国

イスラーム国にとられた日本人の人質についての話題で持ちきりだが、やはり、この手の話題について軽々しく言及するのは難しい。日本人の感覚とイスラーム国の人の感覚はやはり違う。ここで日本人の感覚を持って事を語ってもしょうがないことだと思う。

安倍首相の中東訪問のタイミングでこういう事件が起きたというのは、やはりイスラーム国側は日本人の人質をキープしておいて、絶好のタイミングでアクションを起こしたということなのだろう。はっきり言って誰が首相でも起きることは起きるし、解決できないものは解決できないのであろうが、安倍首相が「主張する外交」のようなものを標榜するのであれば、その結果起きたことに対する批判は受け入れなければならないだろうし、批判を受け入れた上で更に主張していく覚悟が必要なのだと思う。


アメリカが未臨界核実験を9月半ばに実施

http://www.asahi.com/international/update/1013/TKY201010130001.html

アメリカが未臨界核実験を9月半ばに実施したとのこと。オバマ政権下では初となる。

オバマ大統領も就任時はかなりの支持を集めたものだが、今となってはその支持も落ちてしまった感がある。そして、核廃絶の期待を集め「オバマジョリティー」という言葉も作られたが、今回の核実験を受けて、今までと変わらないと失望されることになった。

もっとも、オバマが積極的に核実験をやろうと方針転換したというよりは、今まで受け継がれてきたアメリカの流れを変えるだけの影響力をオバマが持っていなかった、もしくは行使しなかった、ということなのだと思う。核廃絶はすべきだと思うけど、ちょっとオバマに乗っかりすぎだったなという感想。


尖閣諸島問題について思うこと

最近大きく取り上げられているのが尖閣諸島についての問題であるが、そもそもだいぶ前から問題は続いたわけだし、イベントが発生して大騒ぎするのもどうかと思うのですが、そもそも、1979年に魚釣島に日本の海上保安庁がヘリポートを設置したところ、中国の抗議から撤去したという経緯があったようで、当時から弱腰と言えば弱腰なんだよね。何も今に始まったことではない。

ただ、トータルで見ると日本は中国に遠慮せざるを得ないのだと思う。レアアースの問題だけでなく、日本の産業界は中国に大きく依存している。中国に依存せずに分散すべきだという論調がでてきて、それはそのとおりだと思うけど、実際にそれをしようとなるとコストがかかる。基本的にコストを下げるために外国に依存しているわけで、その兼ね合いが難しくなる。

個人的には、日本の産業界が中国を敬遠して日本に回帰してくれればいいと思っているのだが、それは理想論であって、実際にはもっと都合のいい国に流れていくのであろう。

ところで、尖閣諸島に行くと言ってたちあがれ日本を除名された足高慶宣さんはどこに行ったのでしょうか?


インドで就労ビザ取得に条件

http://www.asahi.com/international/update/0509/TKY201005080318.html

インドで、外国人に就労ビザを与える際に「年収25000ドル(約230万円)」という条件を定めたとのこと。インド国内での雇用確保が目的とのこと。

IT業界の求人を見ていたら、日本の会社は最低でも月給20万円台なのに、インドの会社は3~8万円くらいだった。日本企業が外国で安い人件費で現地の人や日本人を雇用して作業をするという事例はありふれているが、日本としたら仕事と人が流出しているわけで、それに対して日本政府はあまり対策をとっていないように見える。もしくは、外国に仕事をもっていく企業に対して配慮しているのか。

別のインド事情の記事には、中国からインドへの労働者の大量流入が問題となって外国人労働者を制限、そのあおりを日本企業が受けている、とある。それに対して韓国は強い体制を敷いている、ともある。


上海万博に岡本真夜の曲を使用

上海万博のPRソングが盗作疑惑で使用停止になった問題をめぐり、シンガー・ソングライターの岡本真夜(まよ)さんと所属事務所は19日、盗作されたとされる岡本さんのヒット曲「そのままの君でいて」の使用申請を上海万博実行委員会から受けたと発表した。使用を認めると返事をしたという。具体的な使い方は実行委員会と今後協議する。

http://www.asahi.com/international/update/0419/TKY201004190497.html

穿った見方をすると上海万博の注目度を上げるためなのではないか、という気もしなくはないが、結果的には岡本真夜も損はしていないし、上海万博の運営側の機転をきかせた対応を評価すべきなのだろう。私もこの曲は知らないので、上海万博の運営側が知らないのも無理はないし、音楽での盗作は中国だけではなく日本にもあるので、当事者間で丸く収まればそれでいいのではないかと思う。


中国での冷凍餃子中毒事件で容疑者特定

http://www.asahi.com/national/update/0327/TKY201003260548.html

2008年1月に発生した、冷凍餃子中毒事件で、中国政府が製造元の臨時工員だった中国人の男性の身柄を拘束したとのこと。すっかり記憶の片隅に追いやられていた事件であるが、ここにきて急展開である。

ここから真相の解明を求める、と言いたいところだが、日本であってもこの手の事件で100%の真相が解明されることはあまりない。況んや中国をや。

中国産に頼る冷凍食品の需要が事件前の水準に戻るかどうかは不確かだ」とあるが、低コストを維持するために中国を頼ることが減の方向に向かうのはいいことなのではないだろうか。まあ、経済目線で見るとそうではないのだろうが。


北朝鮮でデノミ失敗の責任者を銃殺

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100318-OYT1T00510.htm

よく、「XXは北朝鮮みたいだ」というような形容をしたりすることがあるが、本家北朝鮮が、うちはそんなに甘くはない、と言わんばかりに、朴南基前計画財政部長がデノミ失敗の混乱による民心悪化や、後継体制構築への悪影響などの全責任を追わされて、銃殺されたという。最近は言わなくなったが、北朝鮮との国交正常化を唱えている人がいたけど、あそこはまともな国家ではないのに国交正常化も何もないだろう、と思うわけである。


アメリカで00年代を何と呼ぶか議論

http://www.asahi.com/international/update/1227/TKY200912270263.html

80年代は「Eightees(エイティーズ)」、90年代を「Nineties(ナインティーズ)」と呼ぶのが一般的であるが、「Zeros(ゼロズ)」、「Double O’s(ダブル・オーズ)」、「2Ks(トゥーケーズ)」という候補が挙がっているが決定打になっていないという。日本だと「ゼロ年代」で決まりなんでしょうかね。00年代もあと3日で終わりですね。


毒物入り餃子の事件に進展

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080805-OYT1T00896.htm

中国でも餃子を食べて中毒症状を起こした事件が明らかになり、日本で起きた中毒事件の餃子も中国で毒物が混入された可能性が強まった、とのこと。まあ、そうだろうとは思ってはいたが。

7月頭に中国政府から日本政府にその情報が渡って、1ヶ月間経った今明らかになったということは、オリンピックに日本政府が配慮したということか。本当はオリンピック後に公表、のつもりが話が漏れてしまったとか?

それにしても、中国という国はどんどん抑えが効かなくなっているように思える。

野田聖子消費者相はこの件を報道で知ったらしい。「これからは失敗なきよう頑張る」と言っているが、このような外交的な情報が、消費者庁という新造の組織に渡るかは疑問。


”ミャンマー”国民投票で賛成に印ある用紙配布という指摘

http://www.asahi.com/international/update/0511/TKY200805110114.html

”ミャンマー”の国民投票で反政府系誌が賛成に印ある用紙配布していたという指摘をしている。これはひどいと言いたいところだが、日本の最高裁判所裁判官国民審査は印をつけなければ信任したことになり、印がついていない用紙を配られる。実は勝るとも劣らないひどさではないか。

朝日新聞は「ミャンマー(ビルマ)」と書いてあるが、かの国のことを「ミャンマー」と呼ぶか、「ビルマ」と呼ぶかは一つの問題である。もともと、軍事政権が英語国名を「Union of Burma」から「Union of Myanmar」に変えたことで、日本でも「ビルマ」ではなく「ミャンマー」と呼ぶようになったわけだが、”Burma”は「バーマ」と発音するわけで、「ビルマ」は日本独自の呼び方である。Chinaを「中国」、United Kingdomを「イギリス」と呼んでいる国が、軍事政権が英語国名を「Union of Burma」から「Union of Myanmar」に変えるぞ、と言ったのを受けて、「ビルマ」から「ミャンマー」に変えることもないと思うのだが。私は軍事政権が強権的であるとは思うが(ネピドーへの首都移転など)、その正当性を100%否定することはできないとは思う。ただ、国名については「ビルマ」と呼ぶのが適当ではないかと思っている。