忖度

忖度って、この期に及ぶと、もはや使うのも恥ずかしい言葉になりつつあるが、上の者は何も言わずに下の者が上の者の言うであろうことを推し量って、発言したり行動したりすることが忖度、と自分は解釈していた。だから、忖度を要請する、みたいなことはあり得ないのである。要請している時点でもう言っちゃっているわけだから。何も言わずにさも言ったかのように動くという、組織の気持ち悪さみたいなものを表した言葉だと思っていた。

まあ、言葉の意味というのは固定化されたものではなく変遷していくものであるが、言葉がひらたくなることが、国の知力の低下につながっていくな、とは思いました。