山陰の旅1日目

昨日の記事にも書いたが、サンライズに乗って東京を発った。乗ったのはサンライズ出雲。着いたのは松江。新所原で線路に人が立ち入ったということで、1時間以上遅れて松江に着いた。通勤電車が1時間遅れたら抗議ものだが、サンライズが遅れても、その後で時間が決まった用事がなければ文句はない。どうせなら2時間遅れれば払い戻しになるのでなおよかった。もっとも、そうなるとさすがに旅程に影響がでてくるが。ちなみに切符は周遊きっぷを使っている。

松江に来るのは本当に久しぶり。以前、路線バスの旅でバスを乗り継いだ、というのを除けば、1999年以来、9年ぶり。そのときは古江のユースホステルに泊まって、翌日、松江温泉駅から松江駅までバスに乗ってそこからバスに乗って、七類港に行って、隠岐に行ったのだった。これは来たうちに入るのか?更にその2年前も来ている。そのときは松江城のあたりをぐるっと歩いた。これは来たうちに入るだろう。その間、同じ島根県でも出雲、大田、浜田、益田には泊まったこともあったのに、松江には縁がなかった。

そういうなかなか縁遠い松江なので、少し街を歩いてみる。松江城のあたりはかなりの観光客がいた。堀川遊覧船という観光用の舟が行き来しているのだが、それに乗っている客もけっこういた。むろん、観光に特化した街というわけではなく、都市としてもかなりの規模を持っている。めのうを売っている店が多かったが、私としては松江と言えばめのうよりもRuby。プログラミング言語Rubyの開発者が松江市に在住している。何かないかと思っていたら、「Ruby」と書かれた赤いTシャツを着ている人が歩いていた。話ができすぎていて、そのRubyなのかわからない。ただ、私はRubyは使ったことがありません。

松江から特急やくもに乗って根雨に行く。根雨は名前が気になって行ってみたかった場所だ。米子からだと特急列車で20分。志木から池袋に行くようなものだ(列車の運転本数は全然違うが)。周遊きっぷも根雨までは範囲内だ。おおよその想像はついていたが、行ってみると山間の小さな街である。それでも、それなりに街には店があったり、趣もあった。

米子に戻って境線に乗る。境線は妖怪がそれぞれの駅にひもづいている。米子駅はねずみ男だ。鼠先輩の先輩である。観光客らしき人たちが、米子駅ホームのねずみ男の像の写真を撮っていたのだが、地元の人はどう思っているのだろうか。愛らしいキャラクターならまだしも、妖怪である。同じ鼠ならミッキーマウスのほうがよかったと思っているに違いない。飛行機に乗るわけではないが、米子空港駅まで行ってみる。米子から米子空港まで30分。根雨よりも時間的には遠い。距離的には半分以下なんだけど。行きも帰りも1両編成で、混んでいた。行きは座ろうと思えば全員座れるくらいの混雑度だったが、帰りは間違えなく混んでいた。観光帰りの人たちが多かった様子。ローカル線に冷淡なJR西日本の本領発揮と言ってもいいが、観光で売るなら、観光客を受け入れるような体勢を整えよ、と言いたい。列車に妖怪の絵を描くとか、本質的にどうでもいいことはやっているんだけど、本質的な改善はやっていない。それをやると金がかかるからだろう。そこまでやる覚悟はないということか。

今日は鳥取に泊まる。時間的には米子泊が適当だったのだが、鳥取だと二連泊にできるので、無理にでも今日中に鳥取まで行ってしまうことにした。米子からスーパーまつかぜに乗る。2両編成の短い特急列車だが、座るのは問題なかった。

コメント

  1. にし より:

    米子に住んでいるものです。
    地元にしてみれば、境線は通勤・通学路線のようなものなので、鬼太郎の駅の名前がある事を米子市民はほとんど知りません。(鬼太郎列車は知ってますが・・・)
    ちなみに、地元の学生は、鬼太郎キハ40と普通(オレンジ色)のキハ40がつないであった場合、普通のキハ40に乗ります。

  2. Tenty-17 より:

    地元からのご意見ありがとうございます。
    確かに、駅名標には妖怪の絵が描いてありますが、普段乗っている分には駅名標を意識的に見ない人のほうが多いのでしょうね。

  3. 業泣鬼 より:

    同じサンライズ出雲に乗っていました。境港は次の日でしたが、ローカルのややくたびれた感の車両が妖怪電車っぽくて、あまり辛くは感じませんでした。鳥取への移動は2時間かかり、いつも新幹線移動の身には、時間がもったいなく感じてしまいますが、あくせくせず、楽しめるようにならないといけないのでしょうね。

  4. Tenty-17 より:

    コメント、ありがとうございます。
    混んでいなければ辛くはないのですけどね。
    米子から鳥取までは特急だと1時間で着きますが、時間があわないと乗れないのが難しいですね。