戦略的白票

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くるりの岸田繁が選挙に行かなかったという記事 http://politas.jp/articles/333 が話題となった。個人的には選挙に行かなかったことをそこまで責めるのもどうかと思うが、記事の内容におもしろみもなく、得るものも特にない。ただ、こういう記事を書いてお金をもらえるなんていいっすね、と思うだけだ。

ただ、一点気になったのは「支持政党は無く、比例は白票のつもりでした。」と書いてあること。岸田さんがどこに住んでいるのか知らないが、選挙区は特定候補者に投票して比例は白票というのは、基本的には選挙区の特定候補者が無所属か比例に参加していない諸派の候補者の場合にしか成り立たないのではないだろうか。比例に参加している政党の候補者であればだいたいが重複立候補しているので、選挙区で投票した候補者が所属する政党に比例も入れればいい話である。公明党や共産党の候補者は重複立候補をしていない場合もあるが、小選挙区で公明党や共産党の候補者に入れるけど、政党は支持できないから比例は入れない、という考えは不自然である。岸田さんがあまりにも政党の政策に対して潔癖な考えの持ち主なのか、あるいは制度を理解していないのか、無所属の候補者を人物本位で選択したのか、いずれかか?

比例区は白票というのはあまり理解できないのだが、選挙区で白票というのは理解できる。というか、今回は私は選挙区では白票(実際は候補者以外の文字列を書いた無効票)を投じた。というのは、A党の候補者には基本的に投票しない、人物が優れていれば投票する余地はあるがそうは思えない、B党の候補者は選挙区では当選できる見込みがない、比例復活の可能性はあるが、そうであればB党の別の候補者を当選させたほうがいい、C党の候補者は選挙区外に引っ越しているし政党的にも人物的にも投票するほどではない、となると、入れる候補者がいなくなる。衆院選の選挙区は候補者が少ない上、比例復活当選という仕組みがあるので、それも考えて投票しなければならない。そうなると、選挙区内でよりまし、で選ぶやり方以上のことを考えなければならなくなる。ちなみに比例区はちゃんと政党の名前を書いて入れた。

白票意味ある意味ない論争というのはあるのだが、一概に意味がある、意味がないとは言えないんじゃないですかね?とは思った。