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現時点で東京~金沢まで通っている北陸新幹線、私は知らなかったのだが、大阪までのルートが決まっていた。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017031301052
小浜ルートに決まったことも知らなかった。個人的には米原ルートを通すべきだと思っていた。なんといっても建設費が段違いである。ある試算によると、米原ルートだと建設費は5900億円、対する小浜ルートは2兆700億円、まさに桁違いである。工期も5年ほど小浜ルートのほうが長い。東海道新幹線は余裕がないので乗り入れできないというが、スケジュールとしては、2023年に金沢~敦賀までが開業することになっている。そして敦賀以西の建設着工が2031年、開業が2046年とされている。(米原ルートだと2041年開業ということになる。)そしてリニア中央新幹線の大阪までの開業が2037年という予定である。北陸新幹線が開業する前にリニア中央新幹線ができるのだから、東海道新幹線も余裕ができるだろう。あとは調整するしかない。米原で相互乗り入れができれば、大阪、名古屋両方面から北陸方面にに行く新幹線を走らせることも可能である。決まったルートだと名古屋から北陸に行く場合は、敦賀で乗り換えということになる。だいたい日本の国力が縮退していくだろうという状況で、こんな贅沢なプランを進めていいのかと思う。滅び行く国のお決まり話ということか。
あと、直近の問題として、2023年に敦賀まで新幹線が開業すると、そこから20年近く、北陸から大阪に行くにも名古屋に行くにも敦賀で乗り換えということになる。新八代のように向かい側のホームで乗り換えられればまだいいのだが、実際は新幹線ホームと在来線特急ホームの階が違い、上下の移動を余儀なくされる。地元は特急列車の福井乗り入れを要望しているというが、この乗り換え方式になると、特急の福井乗り入れは難しいという。個人的には北陸新幹線はまず福井まで開通させ、福井で特急に乗り換えにしたほうが、鯖江や武生も救われることになると思うのだが、福井県のメンツなどもあるのだろう。
そういうわけで北陸新幹線、金沢までできたのはいいが、それ以降は各方面の思惑に起因した問題を抱えていくのではないか。