新座市長選挙をふりかえる

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新座市長選挙が現職候補の辛勝という結果に終わった。新座市長選挙を候補者に焦点をあててざっくばらんにふりかえってみる。

須田健治候補について

須田候補を支援した早川忠孝衆議院議員のブログから。いきなり人の文章を引用で申し訳ないが。

なんの実績もなく、それほどの活動もしていないのに、キャッチフレーズだけが一人歩きし、有権者を惑わせる。

経験や実績、本人の資質、そんなものが通用しにくい時代になった。

http://ameblo.jp/gusya-h/entry-10115998204.html

これからは多選というだけで、大変なハンデを負う、ということを改めて知った。

どんなに有能でも、どんなに実績を上げても、そして、どんなに市民の信望があっても、都市化の傾向が強い地域では、市民は一定の時期にトップの交代を求めるもの。

そう覚悟する必要がある。

http://ameblo.jp/gusya-h/entry-10115998204.html

早川議員のブログは、認められるべきものが社会や環境が原因で認められないと嘆くような文章が多いのだが、確かにそういう側面もあるにせよ、認められないのはそれなりに確とした理由がある。

早川議員が指摘したとおり、「多選はよくない」というムードが現職を苦しめたことは確かである。そのムードを煽ったのが「それほどの活動もしていない」と評された人なのだろう。ただ、ムードを押しのけるだけの実績をアピールできていたかというとそうではなかった。このあたりは当初今回の選挙に立候補するつもりがなかったということもあるのだろうが。

今回吉田県議系の市議(と勝手にカテゴライズさせてもらうが)が中立の立場をとったようだ。また、元民主党県議の当麻よし子所沢市長が支援していたみたいだったり、他にも幅広い支援を集めていたみたいで、そういう意味では現職の王道選挙を戦ったとも言える。しかし、それでその票差だから何ともいやはや。

田中幸弘候補について

惜しかったと言えばそれまでだが、その立ち位置がよくわからず迷走している感すらあった。最初は民主党所属であることを押していたと思うのだが、民主党からいい返事がもらえなかったときが境になったかはわからないが、民主党の色は消えていった。その一方で共産党と手を組もうとするものの、結局決裂。確かに数あわせを考えれば共産党と手を組んだほうがいいが、市議時代に田中氏らと共産党で反須田で共闘していたならともかく、過去はさておき選挙だから手を組みましょうというのは個人的には感心しない。勝つためであればなりふりかまっていられないという意見もあるだろうが、そういうのはいつかは破綻するものである。出馬表明も挑戦者であれば真っ先にすべきだったと思う。現職須田氏、大島氏に次ぐ三番目というのは、かなり早くから(ゴールデンウィーク前から)活動してだけになんとかならなかったのだろうか。私は部外者なので実情はわからないけど、外から見てそう感じた。

候補者中でいちばん若いということもあってインターネットによる活動も積極的だったが、これがSEOをあまり考えていないようだ。また、細かい話になるが、意見を募るフォームの年齢の項目が、20代、30代、40代、50代、60代、70代~、しかない。19歳以下の選択肢がない。まさか選挙権がない人は意見できないというわけではないと思うが。このあたりは社会調査の基本だろう。

保坂フミ子候補について

共産党が独自候補を擁立したのはよかったと思うが、得票数が6000票台。これは共産党の基礎票のままではないか。それでいて、配布物に「健闘」と書かれていたり、新聞には「目標の得票数」などと書かれていた。巷では共産党が人気だという声もあるが、やはり共産党に多くを期待するのは酷だなと思った。

大島素美子候補について

謎だった。

コメント

  1. I より:

    11時。志木駅南口には200人以上の人が終結していた。民主党の枝野衆議院議員や山根参議議員も応援に駆けつけてくれた。しかし、地元の民主党の議員は応援なし。神風さんはどうしちゃったんだろう・・・・。
    http://www.takayan-world.com/cheeringparty/diary/councilor/diary.cgi?mode=popup&y=2008&m=7&d=6
    業者に関しては「新座は大手ゼネコンの下請け業者が多いんですよ。市長が変わったら困人も多い」と言う。それに対して、この候補は外部からの業者も集まって入札方式で行針だそうだ。当選したら、この“公約”がしっかり守られるか注目したいところだ。
    http://news.livedoor.com/article/detail/3733414/
    結論 神風=大手ゼネコン利権にどっぷりつかってると いう事

  2. Tenty-17 より:

    アンチ神風でしょうか。その結論はいささか乱暴かと思いますが。
    大政党でも基本的には一選挙区に一人しか候補を立てないというのが小選挙区制の弊害だとは思います。勝ち負けを考えずに次の衆院選で田中さんが埼玉4区から立候補すればおもしろいな、と思ったり。