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http://www.asahi.com/politics/update/0331/TKY201003300529.html
民主党小沢幹事長は、次期参院選で2人区での複数候補擁立にこだわっていて、社民党現職がいる新潟、国民新党現職が立候補するとかしないとか態度を何度か変えている広島、社民党との共闘で無所属候補を擁立する福岡以外は、民主党公認候補を2人擁立する方針のようだ。その方針に地元が反発しているところもある。
基本的に、今まで2人区は、自民と民主が1議席づつ分け合い無風になる、というケースが多かった。今回小沢幹事長の意志が通ると、広島は流動的だが、無風の2人区はなくなる見込みだ。選挙好きな小沢氏のことだから、無風は許せないと思っているのかもしれない。また、自民党は1人擁立で、他に当選ラインに到達する候補はいないと見込んで、複数擁立しても最低でも1議席は確保できるという考えもあるだろう。共倒れになる可能性があるのは、共産党が比較的強い京都くらいか。ただ、知名度が高い候補が第三極政党や、無所属で立候補されると共倒れの可能性もあるかもしれない。ただ、今まで民主党は参院選では複数擁立で共倒れになったケースが1度もない。そういう妙な自信もあるのかもしれない。
また、現職と新人が1人づつ立候補した場合、実績のある現職が落選して、ぽっと出の新人が当選するということも危惧されている。最近の例で言えば、2007年の参院選東京選挙区での自民党の例か。これについても、小沢幹事長は、現職、新人関係なく、選挙で当選する人が偉い、というように思っているのだろう。
選挙をおもしろくするという意味では複数擁立はいいことなのだろうが、衆議院議員を辞めさせて参院選に立候補させるというのはやり過ぎな感がある。最近の例では民主党の長浜博行議員の例があるが、あの場合は実績はあるが選挙区調整で比例で宙ぶらりんになっていたのを千葉選挙区という定位置に据えたということで意味はあるが、今回のケースは唐突すぎる印象は否めない。ただ、この鞍替えについてはトータルで考えると比例名簿の名前に載っけだけの誰だか分からない人が国会議員になってしまうほうに問題があるとは思う。