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http://www.asahi.com/special/cheating/OSK201102280044.html
京都大学の入試問題の一部が試験中に「Yahoo!知恵袋」に投稿されていたという。同志社大学、早稲田大学、立教大学の問題も同じように投稿されていたとのことだ。
十数年くらい前に、未来の入学試験は小型コンピュータによるカンニングが当たり前になって、そのコンピュータを使っても解けないマイナーな知識を問う問題が入試に出され、いかにそのコンピュータに問題を予想した情報を詰め込めるかが鍵になる、という内容の短編小説を読んだことがあるが、時代はもっと進んで、インターネットで問題を試験時間中に流してその解答を回答してもらう、ということが現実に起こったわけだ。
携帯電話を使ったということで、携帯電話の持ち込みを禁止するとか、預けさせるとかいった対策案が出されているが、この手口を使う気満々の人はおいそれと従うとは限らないだろう。携帯電話を2台持っていって、1台は預けて、もう1台を使うということも考えられるし、通信の道具は携帯電話だけではない。あと、今回は「Yahoo!知恵袋」という誰でも見られる場所を使ったわけだが、限られた人しか見られないメンバー制の掲示板などを使うと、不正が発覚することすら難しくなる。
それではどうするのか?という話になるが、個人的な意見を言わせてもらえば、こういう不正をしても意味がないような問題を出せばいいのでは?ということになる。小論文とか。私の母校の二次試験が「総合問題」と銘打っていて、単純な漢字の問題もあったけど、大半が現代社会の問題について論述するような問題だった。そういう問題にする、と。そうすると、こういう不正はあまり意味をなさないのではないでしょうか。