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http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104010283.html
地震発生直後、各地で渋滞が発生し車で逃げようとした人たちが車ごと津波に巻き込まれてしまったという記事。その指摘自体は正当ではあるが、このような事例は、1993年に発生した北海道南西沖地震のときにも起こっている。特に奥尻島の青苗地区は津波により壊滅的な打撃を受けたが、そのときも、高台に続く道で渋滞が発生し、歩いて避難した人は助かったが、車で避難しようとした人は犠牲にあってしまったという話は以前にも聞いたことがあった。この北海道南西沖地震で発生した津波も大津波であったと言えよう。(実際に地震発生直後に大津波警報が出ている。)よって、この記事中にある今回の東日本大震災による津波被害を「車社会を襲った初の大津波災害」と記していることは間違いであると言いたい。
地震であれば、北海道南西沖地震だけではなく、阪神・淡路大震災や中越地震も過去にあったし、原子力に関する事故であれば東海村のJCO臨界事故があった。そういった過去を教訓にしていなければいけないのに、忘れられてしまっている感がある。そうして我々はまた同じことを繰り返す。
結局、土壇場で頼りになるのは自分自身でしかない。少なくとも自分自身は過去の惨事から得た教訓をその身にとどめておきたい。