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東武東上本線武州松山駅が開業したのが1923年、この図が作製されたのが1926年である。東松山駅になったのは松山町を中心として東松山市が市制施行した1954年なので、当時は武州松山という呼び方が一般的だったのだろう。
“附近”というだけあって松山以外の名所もあり、けっこう離れている今はときがわ町の慈光寺まで載っている。ただ、当時は八高線も開業しておらず、松山から慈光寺がある西平まで乗合自動車の便があったというので、”附近”という感覚だったのだろう。なんだかんだ言っても中心にあるのは箭弓稲荷神社である。現在でも東松山を代表する名所である。
東武東上本線は池袋から寄居まで駅が載っている。膝折、川越西町、的場、坂戸町、菅谷は今の朝霞、川越、霞ヶ関、坂戸、武蔵嵐山。鶴瀬は何故かひらがなで書いてある。寄居は寄居町と書いてあるが、このあたりはだいたいということか、小川町に引っ張られたか。