路眺一覧

GSV035.元乃隅神社(山口県長門市)

元乃隅神社は2015年にCNN「Japan’s 31 most beautiful places」に挙げられてから有名となった。それまではほとんど知られていない神社だったはずである。個人が所有する神社で、神社本庁の管轄する神社ではない。元々は元乃隅稲成神社という名前であったが2019年に改名している。
ストリートビューでは、県道66号線から元乃隅神社に向かっていく。データが2014年9月のものなので、有名になる前である。辛うじて「龍宮の潮吹 500m 元乃隅稲成神社そば」の看板がある。車のすれ違いが難しいような細い道を海に向かって下っていく。現在は一方通行推奨となっているようだ。やがて、左手に鳥居、右手に駐車場が見える。駐車場がある場所に現在は観光用売店があるようだ。あと、以前からある食事処が存在している。駐車場にはほとんど車が停まっていないが、元乃隅神社の入口の鳥居をくぐった先のデータが2017年6月版であり、こちらは車がかなり停まっている。このデータでは百本鳥居をくぐって龍宮の潮吹のほうまで行くことができる。人がけっこういる。2014年データでも百本鳥居は道の上から見ることができるが、誰もいなさそうであった。


GSV034.弥山(広島県廿日市市)

弥山は宮島にそびえる山である。宮島には何度か行ったことがあるが、だいたい宮島港から厳島神社までを往復して終わり、となっている。それ以外の宮島を知らない。
ストリートビューでは、宮島港から弥山展望台に向かっていく。時間帯が早いようで、人もさほど多くなく、店もあまり営業していない。なんなら鹿もいない。裏路地のようなところを通ったこともなかったが、昔からありそうな建物が並んでいる。大聖院から弥山への登りとなる。ここから約1時間半の登山となる。ちょうど、もみじ祭りをやっていた。途中、白糸の滝への分かれ道がある。白糸の滝はそれほど遠くないが、ストリートビューではクリック1つで行くことができる。そのときの水量に依存するのだろうが、数分の寄り道で済むのであればアクセントとして見ておいてもいいか、というくらいの感じであった。東屋がある場所があり、そこからは海を望むことができる。登山道は石段が整備されているので、登りやすそうではあるが、ひたすら長い。だいぶ登り切ったところに遊女の石畳というスポットがある。細い石畳の道なのだが、遊女が寄付をして整備したという。ただ現地には説明らしきものはなさそうだ。台風で歩道が流失して現歩道以外は立入禁止という看板があるのみである。そしてだいぶ登ったところで、仁王門がお出迎え。奥のほうに厳島神社奥宮の御山神社があるが、そこに至る道も険しい。そして、弥山本堂はわりと開けた場所にあって、鹿もいた。ロープウエーの駅からここまで来るルートもあるが、それでもそれなりに歩くことになる。ここから弥山展望台まではさらに登る。途中、くぐり岩という岩をくぐるイベントがある。このあたりは弥山巨石群という名前もついているようで、すなわちでかい岩が多い。そんな弥山の頂にある弥山展望台はさすがに景色がいい。ただ、下から足で登ってくるのはもちろん、ロープウエーに乗ったとしても、行くのはなかなかたいへんそうな場所ではある。


GSV033.羽山渓(岡山県高梁市)

羽山渓は吹屋から成羽に向かう道の途中にある。以前にバイクで吹屋から成羽まで移動したことがあったが、何も考えずに走ったのでこの道は通らなかった。
ストリートビューでは羽山渓休憩所から羽山第二隧道へと向かっていく。データが1月で、雪がうっすらと残っている。岡山県道300号線は島木川に沿って宇治のほうに向かっていく道となっているが、そちらのほうは通行止めになっていた。道が細く、羽山第一隧道はトンネル内での離合が無理ということからか、対向車を知らせる表示板が設置されている。渓谷沿いの道ではあるが、木がけっこう生えているので、さほど景観がいいわけではない。一応、下に降りられる階段のようなものがある箇所もあるが、実際に下りられるかは不明。そして羽山第二隧道。素掘りの状態がそのまま残っている。第一と比べると長さが短いのでそのままのかたちで残っているのであろう。確かに珍しいが、通ってみれば一瞬だと思う。


GSV032.江島大橋(島根県松江市)

江島大橋は2012年に松江から境港に行くバスに乗ったときに通ったことがある。そのときの印象はほとんどなかったのだが、その後、車のCMで「ベタ踏み坂」として知られることになる。
ストリートビューでは、松江市八束町江島から橋を渡って境港市に向かっていく。ストリートビューで見ても特に傾斜がきつくはない、普通の橋である。交通量はわりとある。あと左右に歩道が整備されている。橋を渡りきったところで、米子空港と松江駅を結ぶバスとすれ違った。そういうわけで、主要な基幹道路であることはわかったが、ベタ踏み坂なのは撮影の仕方によるものであろう。ただ、このCMがきっかけでちょっとした観光名所になったようではある。


GSV031.三徳山三佛寺投入堂(鳥取県三朝町)

投入堂は三徳山三佛寺の奥院として国宝に指定されているが、そこまで至る道が険しいことでも知られている。また一人では登れないらしい。そういうことで、自分が行くことはないだろうと思っていたが、なんとストリートビューが行っている。それに便乗する。
ストリートビューでは、三徳山参道入口バス停から本堂を経て投入堂に向かっていく。バス停のすぐ近くに参道入口がある。駐車場は少し離れた場所にある。入口に杖が置いてある。階段を上って本堂に至る。その奥に受付所がある。観光気分、観光装備で入るな、ということが強調されている。志納金として大人200円、子供100円を払うことになる。門をくぐって朱塗りの橋を渡り、いざ登山。信仰の山ということからか手つかずに近いところでの山登り。かつ、初春なのか、まだ雪が残っていて、そこで撮影しながらの登山となると困難であっただろう。単純に道に迷いそうである。そして、終点、投入堂が建っている崖の下まで到着。確かに滑落事故が発生しそうな道中であった。
ちなみに投入堂の360°写真が登録されているが、あれは手前の観音堂で撮ったものではないだろうか。投入堂への入堂は原則として禁止ということになっているが、そもそもあそこに入るのはかなり難しそうだ。観音堂は投入堂に行くのであれば必然的に通ることになる。


GSV030.友ヶ島(和歌山県和歌山市)

友ヶ島へは加太港から船に乗っていく。興味がある島ではあるが、けっこう人気がある島でフェリーもなかなか乗れないこともあるというような話を聞き二の足を踏んでいる。
ストリートビューでは、島西側の友ヶ島灯台から東側の虎島に向かっていく。旧日本軍によって作られた防衛施設の跡が多数ある。点在しているので全部見て回るとなるとたいへんそうだ。道はわりと歩きやすそうだ。小展望台では弁当を食べている人がいた。ここから海が望める。港のほうに出るためにけっこう長い坂を下る。船着き場の近くにはトイレや飲み物の自動販売機がある。旅館友ヶ荘もあるが現在はやっていないそう。少し離れた場所にある海の家”うみのや”という宿泊施設は現在でも営業しているという。
港から虎島のほうに向かっていく。虎島まではけっこう距離がある。最新のウェブ上にあるパンフレットによると虎島へは渡ることはできないとあるが、ストリートビューのデータでは渡ることができる。ただ、渡った先も道なき道のようなところを進んでいく。砲台跡、行者像などがあるが、ここまで来るのも時間がかかり、友ヶ島での持ち時間を考えると、無理なく渡れたとしても虎島まで来る人は少ないだろう。
友ヶ島の代表的な砲台跡として、第二砲台跡、第三砲台跡がある。第二砲台跡は海に面していて、天空の城ラピュタの世界観を感じられるというようなことが言われているそう。ただ、中には入れない。第三砲台跡は最大規模の砲台跡とのことで中にも入れる。中に入るときは懐中電灯が必須とのこと。


GSV029.暗峠(奈良県生駒市)

暗峠は古くから大坂と奈良を結ぶ街道の要衝であった。現在は国道308号線が通っており、日本の国道で唯一の石畳敷きの道路にもなっている。
ストリートビューでは、大和郡山藩による本陣跡から暗峠のほうに向かっていく。この箇所に生駒市コミュニティバス暗峠バス停があり、平日のみであるが、南生駒駅からのバスアクセスが可能である。「本陣跡」と書かれた石碑はあるが、それ以外の遺構はなさそうである。まわりに住宅が数軒ある。少し進むと、生駒信貴スカイラインの下をくぐることになる。この道がたいへん狭く、幅1.8m、ロングボディーの車は通行不可となっている。ガードをくぐると石畳の道に入り、峠の茶屋すえひろが見える。かつては旅籠や茶屋が立ち並び賑わったとあり、その名残を残す峠の茶屋である。最新版のデータでは時間帯の問題からか閉まっているが、バージョンによっては営業している様子を見ることもできる。その少し先で奈良県生駒市から大阪府東大阪市に入る。さらに少し先で石畳がアスファルトの道になる。道幅は終始狭く、車一台通るのがやっとという感じであった。


GSV028.竹田城跡(兵庫県朝来市)

竹田城跡は近年では「天空の城」などと称されて、人気のスポットになっている。自分は行ったことはないが興味はある。ただ、雲海が見られるのは条件があるといい、そういうのに恵まれていないという自覚があるので、どうも二の足を踏んでいる。
ストリートビューでは、竹田駅裏から一直線で城跡に向かっていく。このルートは経路検索では出てこない。ぐるっと回って5.3Kmのルートが出てくるが、まっすぐ行くと0.8Kmだという。通行止めや、迂回せよの看板が出ているのが気になるが、ホームページで最新の情報を参照したところ、通行止めにはなっていないようだ。バイクくらいなら通れそうな道を進んでいくが、ある程度進んでも、竹田城まで800mと表示されてる。実際は駅裏登山口から竹田城跡料金所まで900mというのが正しい距離のようだ。そしてなだらかだが段差のある道になり、ここから先は徒歩限定の道となる。少し進んで時間帯によっては閉めるのであろうゲートに到着。ここでは竹田城まで700mになり、100m減った。以降100mごとに看板が出てくる。足の踏み場は整備されているが、基本的には登山である。そして、上ったところに小屋があり、それが料金所なのだが、ストリートビューのデータでは駅裏からの登山口に至る道にロープが貼ってあって通行できないようになっていた。実際に通る場合は事前に問い合わせをしたほうがいいかもしれない。ただ、料金所を見ると入城時間が10時から14時と書いてあった。これは冬期の入城時間である。雲海の時期は朝4時から入城が可である。特に雪などはなかったが、冬期は登山道は通行できないようにしていたのかもしれない。料金所を抜けて城のほうに向かっていくと、ストリートビューのデータが薄暗くなった。雲も近い高さの位置に見えている。登っていくと石垣が見えてくる。てっぺんのほうまで登ると、はい見えました、雲海。他のデータを見ると、桜の木が咲いていて下の街がはっきり見えていたり、雲海以外でも様々な表情が楽しめるようである。


GSV027.夢洲(大阪府大阪市)

夢洲と書いて「ゆめしま」と読む。どうしても「ゆめす」と読んでしまう。2025年に行われる万博の開催予定地である。発展途上な地であるが、現在でも北港観光バスの路線バスが通じており、公共交通機関で行くことはできる。将来的にはコスモスクエアから鉄道が延伸される予定である。
ストリートビューでは、北側の夢舞大橋から夢洲に入って、南側の夢咲トンネルに抜けていく。夢舞大橋は歩行者は通行不可だが、将来的には通行できるようになるとのこと。2020年12月時点のデータが最新でそれを参照しているが、基本的には殺風景な埋め立て地である。おそらく夢洲で唯一の店であるセブンイレブンは駐車場がやたらと広く、トラックがやたらと停まっている。セブンイレブンの店舗自体は他と変わらなさそうである。他には物流拠点があるくらいで、現時点ではトラックが多い場所だ。夢咲トンネルは非常用の歩道はあるが、基本的には永久的に歩行者は通行禁止のようだ。万博をやるなら現在の交通網だけでは力不足なのだろうが、この地の開発がうまくいかないと、恒久的な観点では鉄道は過剰な気がする。


GSV026.百井別れ(京都府京都市)

国道477号線と府道38号線との分岐点である百井別れはその筋の人には有名な場所である。私も一回バスに乗って行ったことがある。当時はスルッとKANSAI 3dayチケットがあってそれを使って行った。
ストリートビューでは、百井別れから国道477号線を東に進んで百井峠を経て百井青少年村に進んでいく。バスが通る道が鞍馬街道であり、この道はわりと普通に通れる道路であるが、鞍馬街道から分岐する細い道が国道になっている。自分が行ったときは分岐箇所だけ見たので、その先には行っていない。ストリートビューでその先に行ってみる。普通車一台通るのみやっとくらいの細い道である。当然すれ違いは困難だ。チェーン装着箇所という看板もある。京都でも北のほうだから冬は雪が降ってもおかしくないということか。滑り止め材の置き場は定期的にある。坂を上って百井峠の地蔵堂にたどり着く。たしかに小さなお堂があった。林業の作業場みたいなところもあって、このあたりで木を伐って車で運ぶというようなこともしていると思われる。峠からの下り道は木の狭間になんとか道を通しているような様相だ。若干建物が見えてきたあたりで百井青少年村に到着。京都市の施設でありキャンプ場などがあるが、老朽化が進み、民営化する方針とのこと。