安倍内閣に関する社説からみる産経新聞の性格

安倍内閣について、各紙の社説。

読売:時代の課題にこたえられるか

朝日:果たしてどこへ行く

毎日:改革の熱気が伝わらない

東京:『重し』のない危うさ

産経:国益守るシステム築け 期待したい官邸の機能強化

表題からして、産経新聞だけ色合いが違う。

産経新聞以外の各紙は、今回の組閣について論功行賞だと論じている。また、農相の起用に対する疑問も産経新聞以外の各紙は挙げている。外交、教育問題についてねちっこく書いているのは朝日らしいが、産経新聞以外の各紙ともに、今回の組閣を高くは評価していないような社説である。産経新聞は一読すると今回の組閣を高く評価しているように感じるのだが、実のところこの安倍内閣の具体的な評価はあまりしていない。唯一マイナス面の評価として挙げているのは、参院枠2人の推薦をそのまま受け入れたことである。文章は安倍内閣が発足する前に書いたとしても半分以上は使えそうな文章で、安倍内閣を評価するという方向性ありきで書いたという感も受ける。ある意味一貫性があると言え、ある意味危険であると言える。最近、そういう潮流が広まっているのか?

どの紙も言及してはいないが、個人的に最も見劣すると感じているのが総務大臣。麻生、竹中とくせがある実力者が歴任してきただけに。