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政治思想について書かれた本で、私は政治思想に関する知識がほとんどないので、特に西洋の思想史についての記述は、読み進めるのに苦労したというのが正直なところだ。本書のキーワードの一つである「共通善」という言葉さえも知らなかった。そういう意味では、勉強にはなった。ただ、本書中の現在の日本の政治に対しての記述がどうも浮いているようにもみえた。政治思想史の研究が現代社会から遊離している点を著者も憂慮しているようだが、まさしくその通りであることを確認した。
- 作者: 将基面貴巳
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2002/03
- メディア: 新書
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