日本共産党の体たらく

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先日の東京都議選の結果を受けて、蟹工船ブーム、党員が増えたと言っても、日本共産党は不振である、という意見に対して、そんなことはない、票数は増えている、という意見もあって、そりゃあ投票率が上がっているんだから票数も増えるよね、と思っていたら、日本共産党が赤旗に前回よりも票数が増えている、という記事を出してきた。

12日投開票の東京都議会議員選挙で、日本共産党は8人が当選しました(前回13人)。得票は70万7602票(得票率12・56%)で前回68万200票(同15・57%)より得票で2万7402票ふやしました。

(中略)

都議選直近の国政選挙である2007年参院選比例票と比べ、日本共産党の得票は各党のなかで顕著にのびています。共産党は比例票55万4601票ですが、都議選得票はそれを15万3001票上回り、127・59%でした。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-14/2009071401_05_0.html

なぜ、参院選比例票と比べるのか不明である。各選挙の票数を調べてみた。(括弧内は得票率)

都議選 参院選比例票(東京都)
2009年・707602票(12.56%) 2007年・554601票(9.39%)
2005年・682000票(15.57%) 2004年・519531票(9.40%)
2001年・748085票(15.63%) 2001年・546073票(10.65%)

2001年は都議選の1ヶ月後に参院選が行われたのだが、直近の都議選と参院選比例票を比べてみると、毎回都議選票のほうが多い。(都議選では社民党が候補者をほとんど立てないからだろうか。)「15万3001票上回り、127.59%でした」と書いてはいるが、2004年→2005年は「16万2469票上回り、131.27%」なので、むしろ減っている。いや、こんな数字、本当に意味がないと思うけど。

投票率が上がって前回よりも全体で100万票以上の票が増えたにも関わらず、共産党は3万票弱しか増えなかった、という点に問題を感じないのだろうか。結局、固定票頼みで浮動票を掴めない政党だということだろう。この記事はなんか戦中の日本の新聞みたいだ。こんな総括しかできないようだと、共産党に投票してもいいと思っている人も愛想を尽かすだろう。

一方、熊本では共産党候補が無免許運転で候補者差し替え、ということが。これ、無免許運転も問題だが、山本さんでも上野さんでもたいして変わらないだろう、と思わせるというのも問題だ。