衆院選の結果と今後の展望-野党編

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与党だった自由民主党と公明党が野党に転落した。公明党は小選挙区では全敗。比例区でも議席数を減らした。やはり、投票率が上がると厳しい選挙になる。都市部の地方議員に公明党の議員が多いのも低い投票率のおかげ、と言えるかもしれない。公明党の体勢の立て直しは早く、既に次期代表には山口那津男参議院議員の名前が挙がっている。

自民党は党史上最悪の選挙結果になった。ついに、衆参の選出国会議員が比例復活議員を含めても一人もいないという、自民空白県が三県(岩手、山梨、滋賀)もできてしまった。この意味は大きいのではないだろうか。あちこちで言及されていることだが、生き残った議員の顔ぶれを見ると、これから自民党が新しく生まれ変わることを期待するのは難しいような、旧来の自民党を小さくしただけ、という様相になっている。当然麻生総裁は辞任し、これから新しい総裁を決めるわけだが、それを決めるにしても何だかごたごたとしている。地方の意見を聞いてじっくりと決めるというのももっともらしく聞こえるのだが、スピード感がなく、巨象がゆっくり歩いているような印象は拭い去れない。もたもたしていると、すぐに来年の夏がきて体勢を立て直す前に参院選に突入することになる。参院選に2回、衆院選に1回勝って、ようやく政権を奪取できる。(余談だが、だいぶ先の話ではあるが2013年は衆参ダブル選になるかもしれない。)公明党との選挙協力も、全くなくなるとも限らないが、今までどおりにはできなくなるだろう。早急に自民党のビジョンを示す必要がある。自民党がこのままだと、また50年以上の間、民主党政権が続くかもしれない。

他の政党だが、共産党は現状維持。政権交代が注目されている中で健闘したと言うべきか。社民党が与党入りして立ち位置がぶれてくると、また存在意義を増してくるであろう。みんなの党は思ったよりも善戦した。本来であれば7議席だったのだが、比例区で当選の要件を満たす候補がいなかったので5議席になった。非自民、非民主の声を想像以上に集めたわけだが、何とも素人くさい。渡辺喜美代表の戦略がどうも危なっかしいというか、ふらふらしている。平沼グループと連携するかと思えば、民主党にすり寄ったり(岡田幹事長に拒否されていたが)。自民改革派+民主保守系、というのはわりと想定されていた新党なのだが、人数が少ないからか、こんなものか、というのが率直な印象だ。選挙前に結党したことで期待を集めたのだろうが、今後みんなの党として何らかの行動は起こさないと、その期待はしぼむであろう。党を運営していくお金のことを勝手に心配していたが、政党交付金がもらえるようになれば安泰か。逆に政党要件を満たさなくなって政党交付金がもらえなくなるのが改革クラブ。もう1人国会議員が増えれば政党要件が復活するが、この状況で改革クラブに入るという議員もそうはいないだろう。来年の参院選の頃までに整理されるのかと思う。

コメント

  1. 栗原民 より:

    【小選挙区投票先】神風 【比例投票先】日本   新党日本支持者  
    こんな極右しかしないような投票ができるのは4区だけだおww
    本当は桃井もといw桜井 晴子にしようと思ってた(神風が右翼寄りだから嫌い、どうせなら忠孝が民主党だったら…)が政権交代に乗らない手は無いと思っていれちまった
    ちなみに解散した7月21日 昼間 家にいたのですが13時に解散万歳をTVで見てから15時頃に神風の宣伝車が廻ってきたのは驚いた)

  2. Tenty-17 より:

    東京3区も自民、民主とも右寄りですね。自民党も次期衆院選には良い候補を擁立していただきたいと思います。