たちあがれ日本はたちあがれるか

今月10日に平沼赳夫、与謝野馨氏を中心として「たちあがれ日本」が結党されたが、現時点では厳しい評価となっている。

当初、政党要件を満たす5人を集まるのは問題ないというようなことを言っていたが、5人目を集めるのに難航したようで、なんとか中川義雄参議院議員を新党に参加させることができた。まず、政党要件を満たせる5人を集めるのに苦戦している時点で、その政党の見通しは暗いと言わざるを得ない。「小さく産んで大きく育てる」と言ってるが、大きく育つ前に無くなってしまいそうである。

この新党は「平沼新党」とも言えるし、「石原新党」とも言えるわけだが、前々からの期待値に比べると、できた新党はかなり小さいものだった。どうも周到な準備もなしに慌てて新党を結党したような印象を受ける。新党結成カードは一回しかきれないわけで、そのカードをこんな形できってしまったというのは、もったいないように思う。確かに参院選まで時間はないからタイミングとしてはこのタイミングしかないわけだが、それにしてもその前に時間があったんだから、もう少しうまくできなかったのか、と。平沼、与謝野で新党を組むのであれば、事前に親和性を醸し出しておくとか。いきなり同級生だったと言われてもねぇ。

反民主党で、自民党のためとまで言っている参加者もいるが、これは自民党を離党して新党を結成する大義名分に過ぎないと思う。言い訳と言うべきか。

次期参院選の目標議席は少なくとも10議席というが、それは無理だろう。そもそも10人候補を擁立できるのか、と思ったが、15~20人の候補を擁立するという。定数が複数の選挙区に擁立するというが、場合によってはたちあがれ日本の候補者によって、自民党の候補を落選させるような結果になるかもしれない。いちばんそういう可能性があるのは大阪か。そういう意味では自民党にとっては脅威になり得る政党だと思う。

英語名は「The Sunrise Party of Japan」とのこと。略称はどうするのか。「たちあがれ」かな。報道機関はどう略するのか。政党要件を満たしているから諸派にはできないし、「たちあがれ」だと長くなる。私が管理するサイトでは、三文字以内に略すべきところでは「たち」と略する予定。