新党改革旗揚げで改革クラブ終了

http://mainichi.jp/select/today/news/20100423k0000m010077000c.html

自民党を離党した舛添要一、矢野哲朗、小池正勝参議院議員と、改革クラブの渡辺秀央、荒井広幸、山内俊夫参議院議員で新党改革を旗揚げするという。自民党離党組が改革クラブに入党して、改革クラブが新党改革に名前を変える形をとるという。改革クラブの中村喜四郎衆議院議員と大江康弘参議院議員はこの動きに反発して改革クラブを離党するとのこと。

国民的に人気があるとされている舛添要一氏の動向は注目されていたが、結果的には改革クラブと合流して党名は新党改革という、あえて誰もやらなかったようなことをやらざるを得ないような結果になった、と言うべきか。自民党としても舛添氏を活かすような方策をもっと考えてもよかったとも思うが、離党に追い込むような対応をとってしまっていることに限界が見える。民主党政権の支持率が下がっているのに、自民党の支持率が上がらない実態の原因が如実に現れている。

新党改革だが、参議院議員が6人、そのうち次期参院選で改選を迎えるのが5人と、いきなり次期参院選が正念場となる。改革クラブを居抜きで使って、当面は政党助成金を頼りにした低コストの党運営を行うのだろうが、それだと今までの改革クラブのようにどうしても発信力が弱くなるだろう。そこで資金面で頼りにすべく鳩山邦夫氏を迎え入れるのかもしれないが、そうなるといよいよ「廃品回収政党」的な面を帯びてくる。

そういうわけで、舛添さんに取り込まれるような形で改革クラブは終了。元々、民主党からの不満分子を中心にして作られて自民党の別働隊みたいな政党だったわけだが、自民党の不満分子の受け皿となって果てたというのは運命の皮肉か。当時は違和感があった「改革クラブ」の名前だが、「新党改革」になるための名前だったと考えればその名前に意味があったと考えられるのかもしれない。