消費される事件

大阪で殺人事件があったそうで、個人的にはまったく興味が無いのだが、この前ファミレスで朝ごはんを食べていたら、隣に座っていた人たちがその事件について話をしていて、誰々が犯人だと思った、というような内容でかなり詳しく知っているようだった。また、この前とある店昼ご飯を食べていたら、テレビのワイドショーでこの事件のことを、かなり長い時間を割いて取り上げていた。多くの人が興味があるから報道するのか、報道されるから多くの人が興味を持つのか、卵が先かニワトリが先か、みたいな話である。

ただ、こうした報道というのは一過性のもので、根本的な原因などが考察されないまま、次に興味が移ってしまうことはよくあることである。こうしてみると、当事者の思いとは別に、今取り上げられている事件も世間一般的には報道の種、興味の種に過ぎないということになる。