宮脇俊三「ローカルバスの終点へ」鹿老渡

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宮脇俊三著「ローカルバスの終点へ」の精読企画。1987年から88年に書かれた記述内容が2022年現在どうなっているのかを中心に記していく。基本的に月末更新。今回は鹿老渡(広島県安芸郡倉橋町)。
倉橋町は2005年に呉市に編入されている。当時は呉市営バスが呉駅から鹿老渡までの路線を運行していた。まず呉市営バスが2012年に事業を終了しており、路線は広電バスが受け継ぐこととなった。呉から旧倉橋町に行くバスの終点は本浦の少し先の桂浜・温泉館となっている。この近くに呉市役所の倉橋支所がある。桂浜・温泉館より先は倉橋地区生活バスが鹿老渡を経て当時倉橋町営バスが通っていた鹿島まで通っている。釣土田から添乗員が乗ってきて険路の宇和木峠越えで指図する様子が書かれているが、1995年に宇和木トンネルができて、添乗員の乗車が必要ではなくなったものと思われる。
鹿老渡で氏が宿泊した民宿宮林旅館であるが、現在は宿の営業は行っていないが、日向の藩主が参勤交代の折に宿泊したということで旧跡として残されている。