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宮脇俊三著「ローカルバスの終点へ」の精読企画。1987年から88年に書かれた記述内容が2022年現在どうなっているのかを中心に記していく。基本的に月末更新。今回は野間池(鹿児島県川辺郡笠沙町)。
笠沙町は2005年合併により南さつま市となっている。本書ではまず鹿児島から加世田までのバスに乗っている。西鹿児島駅に着いて、山形屋バスセンターまでタクシーで移動し、そこから加世田行きのバスに乗っているが、まず山形屋バスセンターは2015年に閉鎖されており、金生町始発になっている。そして、加世田行きのバスは鹿児島中央駅を経由するようになったので、わざわざ駅から金生町まで移動する必要はない。新幹線効果とでも言うべきか。また1日2便、鹿児島中央駅から加世田までノンストップで枕崎まで至るというバスもある。加世田から野間池まで行くバスも鹿児島交通の路線として健在である。所要時間は1時間17分で当時と同じようだ。
野間池バス停近くの郵便局は現存している。氏が宿泊した民宿やましたは現存はしていないようだ。その近くに宿泊もできる観光施設が存在していたが、こちらは2020年に閉鎖されたとのことで、現在は野間池近辺に宿泊施設はないようである。