政治一覧

2016年参院選定数変更

http://www.nikkei.com/article/DGXZZO76056900T20C14A8000049/

そろそろ来年の参院選の話が出てきているが、知られている通り、次期参院選から定数が変わる。改選の定数が以下のように変わる。

  • 北海道 2→3
  • 東京 5→6
  • 愛知 3→4
  • 兵庫 2→3
  • 福岡 2→3
  • 宮城 2→1
  • 新潟 2→1
  • 長野 2→1
  • 鳥取・島根 1・1→1
  • 徳島・高知 1・1→1

特徴的なのは2人区の減少と、合区ということになるか。2人区は1995年の時点では、北海道、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、新潟、長野、岐阜、静岡、京都、兵庫、岡山、広島、福岡、熊本、鹿児島と18選挙区もあったのだが、2016年では茨城、静岡、京都、広島、と4つに激減している。3人区も増えているのだが、それだけ1人区が増えたということであり、個人的にはこの小選挙区化は好ましくないと思っている。

合区についても私は否定的な立場で、一票の格差とかは考えないで一都道府県で一人は議員を出すというような考えでもいいと思うのだが、世間的にはそうではないという。そうであれば、半数改選の見直しや都道府県の枠組みにとらわれず地域ごとの選挙区に改めるというような抜本的な変更をすべきだと思うのだが、今回の変更は二箇所の合区という、なんか中途半端な感じで終わってしまった感がある。


岩手県議選投開票

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201509/20150907_31010.html

昨日、岩手県議選の投開票が行われた。自民13、民主5、公明1、共産3、社民2、生活6、いわて県民クラブ4、無所属14という結果。自民、生活が3人落選、社民が1人落選、他は全員当選。

この河北新報の記事だと、無所属議員も足して、親達増知事の議員が21、反達増知事の議員が21と拮抗しているとのこと。定数は48なので、残り6人の動向が焦点となるか。

それにしても、前回民主党が5議席独占した小沢一郎氏のお膝元奥州選挙区では、共産党の候補がトップ当選し、生活の党と山本太郎となかまたちの候補が共倒れとなった。前回民主党で当選したうち2人がいわて県民クラブに会派を移しており、その2人のうちどちらかでも追いやるために4人の候補を立てたのかもしれないが、結果的には2人の当選に留まり、逆に追いやられるかたちになった。


橋下リセマラ新党

http://mainichi.jp/select/news/20150830k0000m010079000c.html

橋下徹大阪市長、松井一郎大阪府知事が維新の党を離党したわけだが、その後の方針として、11月までに大阪維新の会を国政政党化した新党を結成するという。

そもそも大阪維新の会は「維新政治塾」で政治家を育成し、その卒業生を国政選挙は地方選挙の候補者として擁立する方針をとっていた。いわば既成政党の手垢がついていない自前の候補者を育てるという方針は崇高なものであったが、結局それは挫折することになる。2012年9月には、厳選したという元自民党、民主党、みんなの党の国会議員7人が参加して、国政政党日本維新の会が発足するが、総選挙前の11月に太陽の党と合併。総選挙では、大阪維新の会とは縁遠かった他党を離党した候補者が、日本維新の会公認として立候補する結果となった。

その後、次世代の党の分党、結いの党との合併を経て維新の党となり、2014年の総選挙を経て今に至る。

今の維新の党は党幹部の多数がいわゆる非大阪系の人になっていて、大阪系の人たちとしては不満、というのはわかるが、それって結局大阪系の人材が不足しているということに他ならない。自前で候補者を育てることを諦めて他から人を取り入れて、それで党を半ばのっとられた現状になっている原因を考えないといけないだろう。

表題でリセマラ新党と書いたのは、ソーシャルゲームで言うところのリセットマラソンのことで、ゲームの場合は導入部のレアなカードが入手できるタイミングで、本当にレアなカードが手に入るまでリセットすることなんだけど、なんか今回の新党騒動もリセマラを彷彿とさせるなと思ったから。もっとも、ゲームと違って政界のリセットは何度もできない。本家リセマラ政治家と言うと小沢一郎になるか。自由党、国民の生活が第一、生活の党と三度もリセットしている。


武藤貴也議員問題

最近、大きく取りざたされている武藤貴也衆議院議員に関する諸問題。本人の程度が低いというのはその通りなのだろうが、やはり一度目立ってしまうと今まで気づかれなかったことが調べられて気づかれてしまう、というのはある。国会議員も千人くらいいるので、大物議員でもない限り、焦点があたるということはあまりない。しかしながら、何かを起こして名前が出た場合、その議員に対して調べられて問題が発覚するということはある。多くの場合、それは小さな問題で一回報じられて終息するものなのだが、武藤議員の場合調べたらいろいろでてきた、ということなのだろう。

あと、武藤議員は自民党必敗の2009年衆院選で、引退する現職の息子がその現職の金銭問題で立候補を断念するという状況で公募で自民党公認候補となり、そのときは落選するものの、2012年、2014年と自民党公認候補として当選している。まだ若いから当分引退はない。しかし、2009年の状態とは違って今自民党公認で立候補すれば、比例復活当選も含めて国会議員になれる可能性は高い。味方の中にも敵はいる、というのはこのケースに当てはめられるかはわからないが、一般論としてある話である。

まあ、普通のあんちゃんが二期国会議員を務められたんだから上出来じゃない?と思う。本人がそう思わないのであれば、それは思い上がりじゃないかな。


埼玉県知事選は上田清司氏四選

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150809/k10010184181000.html

埼玉県知事選は久しぶりに現職vs共産系の事実上信任投票ではない選挙戦となったが、結果的には現職・上田清司氏の圧勝となった。

現職は国会議員時代から知名度があったし、その後知事を十年以上しているのだから、知名度は申し分がない。それに対抗する候補者はといえば、県民的には知られていないおっさんたちである。はっきり言って勝てる候補ではないだろう。共産党はそれでもいいのかもしれないが、自民党は、最初に名前が出ていたお医者さんもどうかと思うが、無名の元官僚を立てて、自民王国と呼ばれる県で党が最大限のバックアップをすれば勝てるのだろうが、埼玉のこの状況では勝てないだろうと。本気で上田知事を追いやるのであれば、知名度がある国会議員が議員を辞めて立候補するくらいのことはしなければならなかったと思うが、そこまでの覚悟はなかったのね、という話である。

前回の選挙の共産党系候補だった原富氏は約17万票の得票数だったが、今回の選挙の共産党系候補である柴田氏は約22万票の得票数であった。また、柴田氏が長年勤務していた新座市と、ふじみ野市では、自民党系候補の塚田氏よりも柴田氏のほうが票数が多かった。塚田氏は自民党が強い地域でも上田氏に水をあけられ、浸透できなかったことがうかがえる。


埼玉県知事選挙に塚田桂祐氏が立候補の方針

http://www.asahi.com/articles/ASH7135S0H71UTNB004.html

今月23日告示、来月9日投開票の埼玉県知事選挙に、自民党埼玉県連が推薦するかたちで、元総務省官僚の塚田桂祐氏が立候補する方針だという。

塚田氏は茨城県生まれで、埼玉県に出向した経験もあるとのこと。2013年の参院選では自民党公認の茨城選挙区の立候補者の候補にもなっていたというから、政治家に転身する気持ちは高いのであろう。ただ、県民的な知名度は皆無に等しい。自民王国と呼ばれる県の知事であれば中央官僚を擁立しても党が全面的にバックアップすれば勝てるのだろうが、埼玉県に関しては、畑和、土屋義彦、上田清司と国会議員出身の知事が続いており、既に県民に知られた人物でないと当選は難しいと思われる。時間がないので仕方がなく、という面もあるのだろうが、自民党としては全面対決の姿勢を見せるのであれば、他の選択肢を示したほうがよかったのではないかと思う。一方で、塚田氏としては、長いスパンで考えると損にはならないと踏んで立候補したのではないか。

共産党も柴田泰彦氏という、こちらも県民的には知られていない人物を擁立していて、夏休みの時期でもあるし、低い投票率が懸念される。


埼玉県議会の会派構成が決まる

http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/05/01/03.html

埼玉県議会の会派構成が決まった。6つの会派ができたことになる。

  • 埼玉県議会自由民主党議員団(自民):53名
  • 民主党・無所属の会(民主):13名
  • 無所属県民会議(県民):10名
  • 埼玉県議会公明党議員団(公明):9名
  • 日本共産党埼玉県議会議員団(共産):5名
  • 無所属改革の会(改革):3名

今まであった刷新の会が解消し、プロジェクトせんたく公認、推薦議員を中心とした会派、無所属県民会議が結成された。

無所属で当選した議員の動向を以下に記す。

  • 木下 博信(南1 草加)→改革
  • 永瀬 秀樹(南2 川口)→自民
  • 日下部 伸三(南3 さいたま西)→自民
  • 並木 正年(南16 鴻巣)→県民
  • 鈴木 正人(南17 志木)→県民
  • 吉田 芳朝(南18 新座)→民主
  • 菅原 文仁(南20 戸田)→県民
  • 醍醐 清(南21 朝霞)→県民
  • 神谷 大輔(南21 朝霞)→自民
  • 井上 航(南22 和光)→県民
  • 岡田 静佳(西1 所沢)→自民
  • 杉島 理一郎(西2 入間)→自民
  • 内沼 博史(西3 飯能)→自民
  • 中川 浩(西4 狭山)→改革
  • 松坂 喜浩(西12 東松山)→改革
  • 飯塚 俊彦(北3 本庄・神川・上里)→自民
  • 江原 久美子(北4 深谷・美里・寄居)→民主
  • 大嶋 和浩(北5 熊谷)→県民
  • 石川 忠義(東4 久喜)→県民
  • 岡 重夫(東6 白岡・宮代)→県民
  • 宇田川 幸夫(東9 八潮)→自民
  • 美田 宗亮(東10 三郷)→県民

2015年の統一地方選挙前半が終わる

今年の統一地方選挙前半戦が終了した。

首長選は、知事選、政令指定都市長選ともに、現職、または現職後継が当選という波乱のない事態に。

道府県議選、政令指定都市議選もあったわけだが、埼玉県議選について書くと、私が住む新座市は、順当と言うべきか、公明、民主系無所属の候補者が当選。全体で見ると、自民党は草加や所沢で共倒れするなど取りこぼしがあった。民主党は微増、公明党は現状維持、共産党は躍進、プロジェクトせんたくは幸手・杉戸で自民党現職を破るなど一定の効果あり、といったところか。この結果が今夏に行われる予定の埼玉県知事選にも影響がでそうな感じだ。というか、自民党は独自候補を立てられるんだろうか。


2015年統一地方選挙のイメージキャラクター

今年の統一地方選挙で、各都道府県選挙管理委員会がイメージキャラクターとして起用しているタレント等をウェブサイトで調べてみたが、調べてみるとイメージキャラクターを起用しているケースのほうが少なかった。せっかく調べてみたので挙げてみる。

北海道
タカアンドトシ(お笑いコンビ)
栃木県
渡辺けあき(プロボウリング選手)
神奈川県
川栄李奈(アイドル;AKB48)
島根県
六子(シンガーソングライター)
山口県
山口活性学園(アイドルグループ)
徳島県
市橋有里(元マラソン選手)
福岡県
高田里穂(女優)

全員がその道県の出身、もしくは在住である。ゆかりがある人を起用しないと何がなんだかということになる。全国的に有名な人、その地域で活動している人様々だが、基本的にはその範囲内で訴求できる人があれば適任であると言えよう。


第18回統一地方選挙がスタート

http://www.asahi.com/articles/ASH3T5WYBH3TUTIL044.html

今日、10の都道府知事選挙が告示されて、統一地方選挙がスタートした。スケジュールは以下のようになっているよう。

  • 3/26(水):道県知事選挙告示日(北海道、神奈川、福井、三重、奈良、島根、鳥取、徳島、福岡、大分)
  • 3/29(日):政令指定都市市長選挙告示日(札幌、相模原、静岡、浜松、広島)
  • 4/3(金):道府県議会議員選挙告示日(岩手、宮城、福島、茨城、沖縄以外)
  • 4/3(金):政令指定都市市議会議員選挙告示日(静岡、名古屋、北九州以外)
  • 4/12(日):上記4種選挙投票日
  • 4/19(日):東京都特別区区長選挙告示日(中央、文京、台東、墨田、江東、大田、世田谷、渋谷、豊島、北、板橋、江戸川)
  • 4/19(日):東京都特別区区議会議員選挙告示日(足立、葛飾以外)
  • 4/19(日):市長選挙告示日
  • 4/19(日):市議会議員選挙告示日
  • 4/21(火):町村長選挙告示日
  • 4/21(火):町村議会議員選挙告示日
  • 4/26(日):上記6種選挙投票日

ちなみに、東京都議会議員選挙もこの時期には行われない。

私が住む新座市は、埼玉県議会議員選挙の一つだけである。現時点では定数2のところ、3人が立候補を表明しているため、無投票にはならなさそうである。