社会一覧

宮沢章夫氏の文章から考える現代日本の地域社会

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宮沢章夫氏が心臓の病気で入院され、退院されたとのことだが、その退院後の9月5日付けの日記に興味深いことが書かれていた。ちなみに、宮沢氏は静岡県掛川市出身。

(中略)掛川でなにかできると思っていた。小さなところから社会は変革できると考えていた。まだそのころの掛川の街は小さかった。どこに行くにもクルマじゃなきゃだめになったのは、地方の生活圏が大きくなったからだ。なにものかが街を大きくしたからだ。かつては歩いてすぐの場所に商店があって、小さな土地で人は生活していたし、そうした生活に大きな支障があったとは思えない。資本はそれだけでは動かないから、地方の空間を変容させ、資本を活性化させようとするから、いまでは誰もが、地方ではクルマがないと生活できない、という言葉をあたりまえに感じている。けれど、「地方ではクルマがないと生活できない」はクルマを必需品にさせようとする資本の企みが生んだ言葉だ。というか、資本主義は、無自覚のうちにそう発展する。そのようにしか生きてゆくことができない。

http://www.u-ench.com/fuji21/

これって、現代日本の地域社会の本質をついているのではないだろうか。コンパクトシティという言葉が最近言われてきているけど、かつての日本の街はコンパクトシティが普通だった。それが、今コンパクトシティという言葉を持ち出して動かなければいけないほどに、街が肥大している。資本主義は人々の欲望を生みだし、満たす装置になっているのだけど、その欲望って実は小さいものにすぎないと思う。それに左右されすぎているきらいがある。

その後に宮沢氏も綴っているが、やはり新しい価値観を作り出していく必要がありそうだ。そうでないと、日本、だけではなく世界も立ちゆかなくなるのではないだろうか。


穴の空いたサンダル

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穴の空いたサンダルを履いている人をよく見かける。あれ、子供が履いているのはまだいい。百歩譲って大人が履いたとしても近所に出かけるのに履くのは許そう。しかし、あれを履いて長旅をしている人がいた。私としては信じられない。あくまでも個人的な主観の問題だろうけど、どうもあれを履いているとバカっぽく見えてしまう。


千葉商科大学が1限開始時間を遅くする

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http://www.asahi.com/national/update/0726/TKY200807260072.html

千葉商科大学が来年4月に開設予定のサービス創造学部で、1限の開始時間を10時40分にするという。個人的には開始時間を遅らせるのはいいことだと思う。大都市圏の大学に限ったことではあるが、通勤のピーク時間に1限の開始時間をぶつけられるよりは、遅い時間に始まってくれたほうがいいという意味で。

それにしても、「サービス創造学部」って何なんだ?なんだか無理矢理っぽい学部名が増えるのが最近の傾向か。


最近凶悪犯罪が多いという認識

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先日、日本で起きた凶悪犯罪をまとめたサイトを見たのだが、1999年前後に衝撃的な凶悪犯罪が集中して発生している。「最近凶悪犯罪が多い」というようなことが言われているが、「いやそんなことはない」という意見もある。統計的にはどうかはわからないが、感覚的には以前に起こったことの記憶は風化し、最近起こったことの記憶が鮮明である以上は、どうしても「最近凶悪犯罪が多い」という認識になるように思える。

人は歴史に学ばないゆえに、このような凶悪犯罪が繰り返し起こされるという考え方もできるが、歴史に学んでその対応を完璧に行った社会は逆に息苦しくなりはしないか。「白河の清きに魚の住みかねて元の 濁りの田沼恋しき」という句があるが、人間がきれいな場所に住めないとすれば、水をきれいにしてもそこで暮らす生き物は死んでしまい、その亡骸によりまた水が濁ってしまう。そのさじ加減というのを分析することが解決になるかもしれないが、そういう動きはないし、それを大っぴらにするのもそれはそれで問題かもしれない。


中国産ウナギを「四万十川産」と偽る

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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080704-OYT1T00424.htm

サンシロフーズという会社が中国産ウナギを「四万十川産」と偽って売っていた。楽天市場で「グルメ大賞2007」水産物部門に選ばれていたとのこと。楽天市場でこれを買った人のコメントを見ると大半が「おいしい」「よかった」というコメントだった。中にはサクラもあるのかもしれないけど、実際のところ、中国産でもこれが四万十産だと言われたら、四万十産だと思ってありがたく食べる人が大半だと思う。

例えば、かなり年輩の人で子供の頃に近くの川でとれた天然のうなぎを食べた、という人であればその違いはわかるのかもしれないが、今では天然のうなぎをとって食べるということはほとんどない。また、その頃は今みたいに何でも好きなものを買って食べられるような時代ではなかったと思う。要するに、天然の本物を食べられる一方、どうしても食べられなかったものがあったということだ。現在では、品質が高いもの、安全なものを、何でも、より安く、より手軽に手に入れられることが望まれているのかしれないが、それは難しいことだ。そういった願望があるからこそ、産地を偽るような悪徳業者がつけいる隙が生じるのだと思う。

ところで、「グルメ大賞2007」のページを見ようと思ったらトップページにリダイレクトした。トップページにはそのことについて何も書かれていない。楽天の該当ページを消しておしまい、という対応はひどいものだ。ただ、レビューのページは残っている。ここを消さないのは対応忘れか、それとも消せない仕様になっているのか。私は楽天はそういう会社だと思っているからこそ、旅の窓口が楽天に買われて逃げたわけだが。今ではすっかり楽天トラベルである。


もうすぐ北海道洞爺湖サミット

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インターネットで犯罪予告をして逮捕されるということが相次いで報道されているが、各事例を見ると逮捕して名前が全国に報道されるのもやり過ぎではないかと気もしている。治安維持に躍起になっている感を受けるが、これは秋葉原で起きた殺傷事件が原因というよりは、7月7日から行われる北海道洞爺湖サミットの影響ではないかと思う。

そのサミットも、週刊誌情報だけど、地元の人に歓迎されていなかったり、環境問題への取り組みを謳っていながら環境に悪い面もあったり、反グローバリズム活動に対する懸念があったり、個人的には負の面のほうが大きいのではないかと思ったりもする。一般的には国民の関心をあまり集めていないようにも思うが、サミットにまつわる事件でも発生すれば、一気に負のイメージが広がることになる。サミットを成功させて内閣支持率を上げる、みたいなことを福田内閣は一時期言っていたような記憶があるが、成功しても当たり前で関心は持たれず、失敗すれば大打撃で、そういうシナリオを描くことは甘いと言わざるを得ない。前回の九州・沖縄サミットは当時の小渕首相の沖縄に対する思いがあって実現してそれなりの意味があるが、今回の北海道洞爺湖サミットはなんで北海道?という気はする。


丸明の牛肉偽装問題

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http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20080622/200806220914_5090.shtml

丸明飛騨高山店には行ったことがある。行っただけで何も買わなかったけど。いかにも高級な肉を扱っています、というような店構えだった。けっこうお客さんが入っていた。

ざっとネットで検索した限りでは、けっこう評判もよかったようで。ひいきにしていた人にとってみれば、複雑な心境だろう。


殺傷力が高い2tトラックは規制しないの?

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秋葉原で起こった殺傷事件について、事件そのものについては論ずることはできないので、その周辺について。

今回、凶器にダガーナイフが使われたということで、ダガーナイフが規制の対象となりつつあるけど、佐世保で銃を使った事件が起こった後に銃の規制が行われたように、凶器となった武器を取り締まって対応した気になっている、という印象を受ける。

あと、増田総務相がインターネット上の犯罪予告を検知できるソフトウエアの開発費を予算の概算要求に盛り込む方針を明らかにしたことを受けて、矢野さとる氏犯行予告収集サイトを作ったという話。国がそういうソフトウェアを作った場合少なくとも数億円の費用がかかるというが、矢野氏は「0億円、2時間で作った」という。個人レベルで作ったシステムと、それなりの会社に作成を依頼して作るシステムを同列に扱ってほしくはないと、ソフトウェア産業に従事している者としては思う。私も費用の見積もりは妥当と思う。ただ、こういう国家主導でこういうシステムを作る意味があるのかという疑問はある。日本語の表現は多種多様である。たとえば、「死ね」と書くとチェックにひっかかるから「氏ね」というネットスラングを使った場合、それに対応できるかなどなど、100%検知できるようなシステムは作れないだろう。そういう不完全なシステムに多額の金をつぎこむのか。矢野氏が作成したシステムも完全ではないだろうが、改良も容易だし、他システムとの連携などの発展性も見込むことができる。国家主導で作ろうとすると、そういう点は及ばない。ちょっと仕様変更をしようとすれば追加費用がかかり、それなりの期間も必要になる。政治家は予算をつければ仕事をしたと思っているのかもしれないが、それが実際に解決に結びつくかはまた別問題である。

基本的に政治に解決を期待するのは難しいんじゃないの?政治だけではなくて、短期的な解決策は全くないように思う。長期的に見れば、やはり教育で解決していくしかないと思う。昔は農民の子供はほとんどの場合一生農民で、そのための教育というのはそれほどの質量は必要はなかったのだろうが、今では職業選択の自由で生き方の可能性は無限大、だけど、それを生き抜くだけの資質が備わるだけの教育が行われているのかというとはなはだ疑問。教育と言っても、受験のための勉強やクイズ的な知識の網羅ではなくて、先人が残した書物を読んでそれを考察する、と言ったようなこと。しかし、国民一人一人がそういう教育を受けて賢くなると、上の言うことを何でも聞いて理不尽な要求も受け入れて仕事をしてくれる人がいなくなるから、それで困る人もいるだろうな。


県名を「とちぎ県」にしてはと岩崎信県議が提案

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http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20080607ddlk09040026000c.html

栃木県の県名をひらがなの「とちぎ県」にしてはと、岩崎信議員(自民)が提案したという。影の薄い県を返上するためのイメージアップ戦略だというが、イメージダウン戦略の間違いではないだろうか。

かすみがうら市とか、つくばみらい市とか、さくら市とか、みどり市とか、みなかみ町とか、ときがわ町とか自治体名をひらがなにしたがるのは北関東のメンタリティなのだろうか。その大ボスがさいたま市。

別に全国的に見て影が薄いと言われても、その県の人が幸せに生きていければそれでいいと思うんだけどね。


「ティッシュ箱飛ばし」で骨折

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http://www.asahi.com/national/update/0527/OSK200805270074.html

ランキンの楽園」というテレビ番組で紹介された健康チェック「ティッシュ箱飛ばし」を試みた視聴者が転倒して骨折したらしい。今のところ、8人判明しているとのこと。骨折することよりも、自分の能力等を考えずテレビの言うままに実行することのほうが怖いような気がする。テレビに操作される人たち。