主に大分

徳山から船に乗る。周防灘フェリー竹田津行き。トラックが何台か乗っていたが、彼らは一般の客室とは別の部屋にいるので、一般の客室にいたのは子供も含めて十人ほど。うち、私以外は車で来た人。竹田津下船で徒歩客用タラップを使ったのは私だけ。

竹田津からバスに乗って豊後高田に行く。豊後高田は昭和の街並みということで近頃注目を集めている街。商店街がそうなっているのだが、明らかに平成な部分もあり、街並みの全体的な一体感はない。それでも、けっこう外が人が来ているようで、活気はあった。下調べの時点でこの街の街作りを知ったが、全国の至るところで行われる「まちおこし」の成功例だと思う。なお、豊後高田のバスターミナルは元大分交通豊後高田駅。

高田からバスに乗って宇佐駅へ。宇佐から杵築に行くつもりだったが、予定より1本早いバスに乗って時間がある。宇佐駅のまわりは特に何かあるわけではない。そういわけで、今度乗る普通列車の始発駅で柳ヶ浦に行ってみることにした。ここも宇佐に比べればそれなりに街だが、やはり、宇佐市でいちばん賑やかなのは四日市のようだ。

柳ヶ浦から杵築まで普通列車に乗る。この区間の普通列車は少ない。杵築駅からバスに乗って杵築中心部へ。以前、竹田に行って杵築に行くという行程を立てたのだが、竹田の街が素晴らしくて、この後で杵築に行ってもこれ以上の感動を覚えないだろう、と思って行かなかった、ということがあった。そういうわけで、数年越しの杵築探訪。これがけっこうよかった。特に酢屋の坂に感動。坂で感動。杵築城に貼ってあったポスターで杵築は坂がある城下町ということを初めて知ったのだが、この坂が市街地のこの場所に残されているのが奇跡的。杵築も観光客がけっこうきていた。杵築は江戸時代の途中まで木付といっていたらしい。戦国時代もこのあたりを治めていたのは木付氏。漢字が違うとイメージが変わってくる。

杵築からバスで大分空港へ。大分空港は初めて。これで、JALが就航している九州本島にある空港は全制覇。だからなんだということもないが。空港で大分名物が盛り込まれた膳を食べる。

フライト時間が短いと思ってよく考えたら、大分空港は九州でもっとも東にある空港だった。山口宇部空港よりも東。今夜はお台場ルートで、東京ディズニーランドや葛西臨海公園の観覧車やお台場のあたりや見たくない建物が見えたりする。