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各紙が発表した参院選情勢をもとに分析する。「XXとYYが互角」と書いている場合、どちらかと言えばXXのほうが有利なんだけど、ほとんど差はない、というつもりで見ていく。
*1人区(29選挙区)
与党が有利
…群馬、和歌山、山口、大分
どちらかと言えば与党が有利
…石川
各紙で見方が割れている
…青森、富山、島根、岡山、香川、愛媛、長崎、熊本、宮崎、鹿児島
どちらかと言えば野党が有利
…秋田、栃木、福井、鳥取、高知、佐賀
野党が有利
…岩手、山形、山梨、三重、滋賀、奈良、徳島、沖縄
野党が1人区で過半数をとるのはほぼ確実か。実のところ、毎日新聞がやたらと野党有利な情勢を出しているのだが、毎日がいちばん情勢が出すのが遅かったので、これは調査日の遅さによるものかもしれない。読売新聞は比較的与党有利な情勢だが、九州では野党有利な情勢を出している。これを見ると与党が1人区で5議席しか取れない、という嘘みたいな話も信憑性を帯びてくる。
*2人区(12選挙区)
だいたい自民で分け合うようであるが、1位争いはとなると岐阜以外は全部民主が持っていきそう。北海道、新潟は民主系二議席独占の可能性もある。現時点では民主>自民>民主(民主系)というようになっているよう。京都は共産が絡んできている。
*3人区(5選挙区)
埼玉…行田氏が一歩リードだが、2位以降は各紙異なる。現職の二氏の争いになりそう。
千葉…長浜、石井氏が一歩リード。3位争いが熾烈だが、民主のほうが有利の様子。
神奈川…各紙情勢がばらばらなので大混戦ということか。自民小林氏は当選に近い様子。もう一人の現職松氏が割と苦戦しているようだ。
愛知…大塚、鈴木氏が一歩リードか。残りを山本、谷岡氏で争うといった様子。全国三紙と中日新聞で4番目の人が違っている。
大阪…自公民の三氏を宮本氏が追う展開。実質は自と共の三番手争いになるか。
*5人区(1選挙区)
東京…鈴木寛、保坂、山口の現職三氏は固そう。民主二人目の大河原氏も入りそう。5番目争いが熾烈。丸川、田村、川田の三氏による戦い。
以下、私の感想。
「どちらかと言えば野党が有利…佐賀」なんてさらっと書いているが、今までことを考えるとありえない。佐賀は参院選で自民党は一度も負けたことがないわけだから(実際は第4回で自民党公認候補が負けているが、勝った無所属候補が次の選挙で自民党公認で勝っている)。熊本や鹿児島も定数2時代は2議席独占もざらで、定数1になって自民党の指定席になるかと思いきや、今回自民党が負けるかもしれないということで、驚くばかりである。
埼玉の民主は「弱いほうに入れてください」らしいので、弱い現職に票が集まることになるかもしれない。