Views: 4
なんか記事を書こうと思ったら選挙が終わってしまった、福島県矢祭町の町議会議員が日当制になった件。一応、大学のときに地方自治をかじっていた私ですが、挫折をした私なので深い考察は無理として、気になった点をいくつか。
日当制になって年間の議員報酬が約340万円から90万円になるということで経費削減には効果があるのだろうが、そもそも日当が1日3万円、それで年間30日議員が議会出席などの公務につくという想定で90万円という数字が出ている。年間30日ということは、月に3日弱しか議員として働かないということになる。これだと町議会議員不要論も出てくるのではないだろうか。町議会議員だけでは食べていけないから、当然別の本業が主で議員は従とならざるを得ない。実際のところは、町議会議員の定数は地方自治法で定められていてそれを0にするというのは法律を変えなければいけないのだろうが、議員の仕事が片手間になって議会の機能が成り立たなくなるようだと、何のための町議会議員なのだという風潮にならないとも限らない。
とはいえ、矢祭町は日当制をやめるべきだとは思わない。基本的には地方自治のあり方が多様化したほうがいいと思う。ただ、日当制は一つのやり方であって、議員報酬が減らせるというだけの理由で深く考えずに他の自治体が採用するのはどうかと思う。それぞれの自治体にあったやり方を選択できるような仕組みを作るべきではないだろうか。