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私は鹿角市に来たわけだが、このあたりは十和田八幡平国立公園の域内である。さて、かつてかの三井理峯さんは「国立公園は麻薬・暴力団の隠れ蓑」と断じていた。三井さんは後生掛温泉でひどいめにあったことを選挙公報で訴えており、NHKが大層誰でも行きたくなるような宣伝をしたと言っていたが、私は三井さんの話を聞いて後生掛温泉に大層行きたくなってしまった。
鹿角花輪駅から八幡平駅までJRで行って、そこからバスに乗ることにする。八幡平頂上行きのバスに乗る。鹿角花輪駅から来たバスには誰も乗っていなかったが、ここで私を含め二人乗る。途中から何人か乗ってきて、いよいよ後生掛温泉に到着。バス停から少し歩くことになる。
外来入浴は400円。思った以上に清潔感がある、風呂も何種類か種類があって楽しめる。旅館宿泊者を含めけっこう客はいたようだが、浴場はそれほど混んでいなかった。個人的には腹の立つようなところではなかった。確かにオンドル大部屋をちらっと見たが、フェリーの二等船室のようで、受け付けない人には受け付けないだろうなとは感じた。ちなみに個室もある。ホームページを見た限りではそれほど高くはない。名物の黒たまごを食べたが、これは中身は普通のゆでたまごだった。
帰りは田沢湖方面に抜ける。鹿角から乗ってきたバスが八幡平頂上で折り返して田沢湖行きになるようだ。後生掛温泉から四人ほど乗った。先客もけっこういた。有名な玉川温泉、新玉川温泉でけっこう人が乗ってくる。ほぼ満席になった。
せっかくなので田沢湖で途中下車して、田沢湖駅からは秋田へ向かう。東京行きの新幹線に乗る人は多かったが、秋田行きに乗る人は少なかった。ここは空いていたら座れる例のあれだったのだが、全然問題なく座れた。
秋田から東京まで新幹線で一気に帰る。新幹線は満席。そらそうよ。ツアー客なんかも乗っていた。大曲で進行方向が変わるので、秋田から大曲までは進行方向の逆向きに座るというのが慣例になっているようだ。みんな逆向きに座る鉄道というのも、世界にもあまり例がないのではないだろうか。いや、あるかもしれないけど。
三連休パスを久しぶりに使ったが、やはり指定席4回は少ないように思う。無制限にしろとは言わないが、1日2回で6回くらいはほしいところだ。あと、雨が降らなかったのは幸いだった。東北地方は明日から雨のようである。