バッカじゃなかろかエコポイント

省エネに対応した家電を買った人に政府がポイントを付与するという、エコポイント制度が明日から始まる。詳細が決まってから記事を書こうと思っていたのだが、詳細が決まる前に制度が始まってしまう。見切り発車もいいところである。よって、この記事も現時点でわかっていることを元に書き散らす。

エコポイントの「エコ」は「ecology」の「エコ」のつもりなのだろうが、実際のところ「economy」の「エコ」なのではないか。環境負荷が高いであろう大型なもののほうがポイントがたくさんもらえるようになっている。「economy」に寄与した分だけポイントがもらえる格好だ。

そして、このもらったポイント、何に使えるのかがまだ決まっていない。私はまた家電を買うのに使えて、メーカーにとって一粒で二度おいしい制度なのかと思ったのだが、そうでもないみたい。もしかしたら、円天みたいになるかもしれない。しかもポイントのもらい方も、なんだかめんどうくさそう。

Q ポイントはどうすればもらえる?

A 3省が現在、制度を運営する事業者を公募している。制度の裏付けとなる09年度補正予算は13日に衆院を通過した。自然成立する6月12日以降、事務局が発足し、申請手続きを詰める。領収書と保証書、リサイクル券の控えを事務局へ郵送し、返送されるポイントと交換商品のリストを見て、欲しい商品を選ぶ方法が有力だ。

http://mainichi.jp/select/biz/news/20090514k0000m020120000c.html

確かに、これから大型家電を買い換える人には恩恵があるのかもしれないが、メインストリームから外れている私のような人は買わないので、単に税金を無駄遣いしているとしか思えない。こういう大衆迎合的なバラマキ政策は民主党の得意技だと思っていたのだが、最近は自民党もやっている。それだけではなく、最近はいろいろな面で自民党が民主党みたいになっている感じがする。

仮にエコポイントが功を奏して消費拡大につながったとしても、この制度はずっと続くわけではないだろうから、制度が終わったときに消費が冷え込む可能性がある。そのあたりもまだ決まっていないのだろうが。とにかく選挙に間に合わせるために駆け込みで制度という印象。

それにしても、「エコ」という言葉は完全に商売のための言葉に成り下がった感がある。「エコ(笑)」くらいにしてもらわないと、もう直視できない。