静岡県知事選挙は川勝平太氏が当選

静岡県知事選挙は接戦になったが、民主党、社民党、国民新党推薦が推薦した川勝平太氏が当選した。川勝氏は新しい歴史教科書をつくる会の賛同者で、安倍政権の「美しい国づくり」プロジェクトに関わったということで、思想的には右寄りだと思うのだが、そういう候補者を社民党が推薦したという不思議。民主党さんが推薦したからそれに従っただけだろうけど。

川勝氏は世界遺産が好きなようで、富士山と天竜川の世界遺産登録を目指していると言っていた。富士山はまだわかるが天竜川はよくわからない。福岡では遠賀川を世界遺産にと言っていた。遠賀川を知っている人は地元の人でもない限りそうはいないと思うのだが。確かに遠賀川が世界遺産になるなら、天竜川が世界遺産になってもおかしくないが、そうなると各都道府県から世界遺産にする川を選ぶくらいの勢いだ。ちなみに、長野では善光寺を世界遺産にする活動もしている。

県知事選は、海野徹氏が出馬を早くから決めていて、石川現知事の引退が決まって、自民党参議院議員の坂本由紀子氏が立候補を表明、その後川勝氏が立候補を表明、という流れであった。その後、元民主党参議院議員の海野氏と民主党が推薦する川勝氏の二人が立候補するのでは票が分散されるということで、小沢一郎民主党代表代行が一本化に乗り出すも、不調に終わった。海野氏が立候補するにも関わらず、民主党が別の候補を擁立した事情は、インターネットでいくつか情報を拾ったが、真偽がよくわからないのでここには書かない。いろいろとあるのだろうとは類推できる。

川勝氏が浜松市にある大学の学長、坂本氏が三島市出身、海野氏が静岡市出身ということで、それがわりと票に表れている。各候補の票数が1位になった市町区をまとめると、

川勝氏…静岡市駿河区、浜松市中区、東区、西区、南区、北区、浜北区、富士宮市、富士市、磐田市、藤枝市、袋井市、湖西市、菊川市、長泉町、森町、新居町

坂本氏…静岡市清水区、浜松市天竜区、沼津市、熱海市、三島市、伊東市、島田市、焼津市、掛川市、御殿場市、下田市、裾野市、伊豆市、御前崎市、伊豆の国市、牧之原市、賀茂郡全町、函南町、清水町、小山町、芝川町、榛原郡全町

海野氏…静岡市葵区

ちなみに、川勝票+海野票<坂本票な市町は下田市、伊豆市、御殿場市、御前崎市、伊豆の国市、賀茂郡全町、小山町、川根本町。御前崎市と川根本町以外は東部の市町ということになる。