「買い物難民」という状況

http://www.yomiuri.co.jp/national/kaimono/

読売新聞に「買い物難民」という特集記事が載っていた。

私が子供の頃は公共交通機関もほとんどない、店も歩いていけるようなところにないところに住んでいて、そういう場所には、定期的に生鮮食品を売りにくる移動販売車が来ていた。一家に一台自家用車があって、買いに行こうと思えば車で店まで行って買いにいけるのだが、移動販売車もそれなりに利用していたのを覚えている。そういえばいつの間にか来なくなったのだが、他の販売先も含めて、だんだん利用が減っていったのだろう。今でも、ところによっては昔から続いている移動販売車も存在するのだと思う。

この特集記事では、どちらかというと、都市部での事例が記されている。大型店が小規模店舗を駆逐していったが、その大型店が郊外型ショッピングセンターの進出などの原因から業績不振となって閉店となるケースがいたるところであるようだ。

大手資本の商売の対象となる層は置いておくとして、こういった買い物難民層を救うのは、結局のところ細かいサービスを行う小規模店舗ではないかと思う。価格競争や品揃えでは大規模店舗に負けるだろうが、そういった点は「買い物ができなくなる」という最悪の事態を避けるために消費者が妥協しないといけないところだろう。ただ、それは理想で、現実的には今までの商環境を変えていく取り組みを地道に続けていく必要があるだろう。これは、すぐに変えていくことはできない。