シャープのガラパゴスの低迷

シャープのタブレット端末「ガラパゴス」がイー・アクセス向けのモデルを除いて販売終了となった。それに関連する記事に販売台数に関する記述が。

シャープはガラパゴスの販売台数を公表していないが、関係者によると、これまでの販売台数は1万5000台程度。しかもこのうち3000~5000台は宗教法人「幸福の科学」の信者向けの電子教本「Happy Tablet (ハッピー タブレット)」だ。さらに出版社へのサンプル出荷分などを差し引くと、一般需要は約5000台にとどまっていたという。

http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/3075fbcefbe4d8d8986841403d44cdc5/page/1/

2011年中に100万台を売り上げたい、としておきながら、実際に一般向けに売れたのは5000台ほど。iPadが200万台弱売れたというので、その差は雲泥である。

ガラパゴスはどちらかというと、iPadよりはAmazonのKindleに近いと思うのだが、昨日発表されたKindleの新製品は強気なほどの低価格が売りで、実際、端末が売れれば売れるほど赤字だと言う。それをカバーするのが、Amazonの強力なソフト販売網であり、Kindleで使うためのソフトをAmazonが売ることで収益を得る、というモデルだ。ガラパゴスはそういったライバルに比べて特長を見いだせないまま埋没していった、というところか。

このところ、この分野での日本企業の低迷が続いていると思う。日本の大手企業のやり方が通用しなくなっているのではなないかと感じるところはある。