TPP交渉参加について

最近、この話題ですっかり持ちきり、というのがTPPなんですが、個人的な意見としてはTPP参加には否定的。ただ、賛成する気持ちもわかるし、反対する気持ちもわかる。基本的には各々の立場や、日本という国に対する現状での評価の違いが賛否を分けているのであろう。

ただ、TPPって、かなり前から問題としてはあがっていて、震災の影響で伸び伸びになっていたということはあるにせよ、いずれにせよいつかは結論を出さなければいけない課題であったことは確かだ。日本の政治的な指向を考えると(民主党政権とか自民党政権にかかわらず)TPPに参加するほうが自然なのかなと思う。なんか土壇場になって反対の声が強くなってきたのだが、基本的に今更感は感じる。あと、財界にそっぽを向かれていた菅総理から、財界の受けがいい野田総理になったわけで、そのことで財界が推すTPP参加により近づいていったことは否定できないだろう。

「反XXX」にありがちな点として、反対の意見をがなっているだけで、いかに自分たちの意見を実現させていくか、という観点に欠けているように思う。以前から運動している人はそうでもないのだろうが、”にわか”な人に特に顕著にその傾向が見られる。

まあ、TPP以前に経済のグローバル化というのは進んでいて、仕事がどんどん海外に流出して、日本の若者はフリーターで糊口をしのいだり、ニートとかやっている人が増えている世の中なので、TPPというシングルイシューではなく、グローバル化そのものの悪弊を考えたほうがいいのではないかと考える今日この頃である。