瀬戸内・近畿の旅 4日目

今日は高野山に行く。高野山は15年前に行っているのだが、奥の院だけ行って金剛峯寺には行っていない、という記憶が残っている。まだ若かったので何がなんだかわからずに行った具合だ。しかし、高野山に行って金剛峯寺に行っていないのは、高野山に行ったことにはならないだろう。そういうわけで、今回高野山を再訪することにした。

堺東から南海電車、ケーブルカー、バスと乗り継ぐ。この乗り継ぎはスムーズでさすがに連携がとれている。スムーズすぎて忙しいくらいだ。早めに行ったので、それほど混んではいなかった。特急で行ってもいいかと思ったが、一番列車の時間が少し遅めだったので、急行で行った。千手院橋バス停最寄りの高野山観光協会中央案内所で自転車を借りて遠いところはそれでまわり、近いところは歩いていくことにした。コインロッカーも近くにあるので、そこで大きな荷物を預ける。9時半少し前に出発。大門→女人堂→徳川家霊台→奥の院→苅萱堂とまわり、自転車を三時間で返し、昼ご飯を食べて、霊宝館→根本大塔のあたり(中には入らず)→金剛峯寺、と見て、最後に土産屋をみたりお菓子を買ったりして、15時に帰る、というスケジュールだった。これでわりとちょうどいいくらいだ。根本大塔の中に入る時間はなかっただろう。私はわりと見るのが早いし一人なので、普通の人がグループでまわればもっと時間がかかると思う。共通内拝券が1500円という情報だったので買おうと思ったのだが、2000円になったようで、買わなかった。共通内拝券の元をとろうとするならば、私でさえも一日いっぱい使ってぎりぎりくらいだと思う。宿坊に泊まりなさい、ということになる。

さすがに一級の観光地だけあって、来て良かったと思う。特に印象に残ったのは、霊宝館で見た、ライティングされた仏像の壁に映った影の美しさだ。あれは狙っているのだろうけど、さすがだなと思った。霊宝館は歴史的に貴重なものが展示されていて入ってよかったと思う。

さすがに観光客はいっぱいいた。車で来ている人が多かったが、駐車場が足りないようで、駐車場待ちの列もできていた。特に事情がなければ、電車、バスで来るか、朝早く来たほうがいいだろう。あと、思ったよりも飲食店が少ないという印象。日本的な食堂はどこも混んでいて、カフェでカレーライスを食べた。一人だしタイミングがよかったので入れたが、小団体が混んでいるときに飛び込みで入るのは苦労しそうである。

帰りは大十バスの高野マリンライナーという、和歌山と高野山を結ぶバスに乗る。このバス、大十バスのウェブサイトを見ると、高野山内は奥の院にしか停まらないように見えるのだが、実は金剛峯寺前と大門にも停まる。高野マリンライナーという格好いい名前がついているが、実際はマイクロバスでアナウンスや降車ボタンも無い、町営バスみたいなバスだった。金剛峯寺前で私と3人のグループが乗って、他の客はいなかった。

バスを登山口で降りる。行ったことがない町村に行く第2弾で、和歌山県紀美野町に行った。野上町と美里町が合併してできた町だが、旧美里町はバスで通って、旧野上町を歩く。旧野上町は1994年まで野上電気鉄道が走っていた町である。電車が静態保存されている場所を2ヶ所見つけた。紀美野町役場近くのインターネットで目星をつけておいた中華料理店でご飯を食べて、野上八幡宮に参拝して、紀美野町の旅は終了。終わる頃は真っ暗だった。大十バスに乗って海南駅まで出る。

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