GSV048.ベアーロード(北海道苫前町)

三毛別羆事件は1915年に当時の苫前村で発生した熊害事件である。この三毛別という場所がかなりの奥地である。かつては羽幌線の駅があった古丹別から三毛別までの道路を今ではベアーロードと呼んでいる。
ストリートビューでは、古丹別から三毛別までベアーロードを進んでいく。古丹別の入口にはプーさんライクな熊の看板がある。ベアーロードの沿線などにも熊の絵が多数あり、事件の加害者とはいえ、熊がシンボルになっている感がある。近くには苫前商業高校があるからか、高校生らしき若者の姿もある。古丹別市街を出ても人家はちらほらとある。中には「ようこそ羆嵐へ」と書かれた看板もある。一本道だが、とにかく距離があるので「あと10Km」といった看板は車で走っていると頼もしく感じるであろう。三渓までたどり着いて商店があったが、現在も営業しているかどうかは不明。三渓神社には熊害慰霊碑が建てられているが、ちょうど自衛隊の人が訪れていた。その先には公共遭難者之碑があるが、これも事件に関するものかは不明。射止橋を渡るとあと5Kmの看板がある。巨羆射殺の最初の被弾地点がこの橋の付近だったとのこと。射止橋から先にも人家はあるが、おそらく1軒だけかと思う。「三渓羆事件 現地まで約200m」の地点で道路が舗装でなくなる。ストリートビューはここで行き止まりとなる。現地の写真は360°写真に登録されている。現在は車で行き来できるが、当時は古丹別まで行くにも歩いて往復するわけで一日仕事である。