宮脇俊三「ローカルバスの終点へ」吹屋

宮脇俊三著「ローカルバスの終点へ」の精読企画。1987年から88年に書かれた記述内容が2022年現在どうなっているのかを中心に記していく。基本的に月末更新。今回は吹屋(岡山県川上郡成羽町)。
成羽町は2004年に高梁市と合併している。また、吹屋は1955年までは吹屋町であった。私も2014年に吹屋を訪れているが、その際はバイクを使って行った。今でも観光地として成り立っている。高梁から吹屋への備北バスは現在も健在で、1日3往復(平日は吹屋から高梁のみ4本)と、当時と変わらない。所要時間は58分となっている。
氏が宿泊した吹屋山荘は現在は存在しないようである。ただ、ラ・フォーレ吹屋という吹屋小学校を模して造られたホテルを始め、いくつか宿泊施設がある。他の宿泊候補として書かれていた延命寺は、現在は精進料理が堪能できる寺として紹介されている。この寺は吹屋の中心地からは離れた場所にある。氏は夕食を食堂で食べているが、現在の吹屋では夕食の時間帯に営業している飲食店はなさそうである。