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衆院選「第三極」擁立状況

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7月24日の記事で、「いわゆる平沼グループと、「渡辺新党」が「第三極」をにらんでいる。」と書いたが、「渡辺新党」は「みんなの党」として発足した。一方、平沼グループは無所属として衆院選に参加してる。その立候補状況をまとめておく。

選挙区 みんなの党候補者 平沼グループ候補者 自民党系候補者 民主党、社民党系候補者
青森1区 升田世喜男 津島淳(無所属) 横山北斗(民主)、渡辺英彦(社民)
秋田1区 藤井陽光 二田孝治(自民) 寺田学(民主)
秋田2区 佐々木重人(元民主) 金田勝年(自民) 山本喜代宏(社民)
秋田3区 村岡敏英 御法川信英(自民) 京野公子(民主)
山形1区 伊藤香織 遠藤利明(自民) 鹿野道彦(民主)
福島4区 小熊慎司 渡部篤(自民) 渡部恒三(民主)
栃木3区 渡辺喜美(元自民)
栃木4区 植竹哲也 佐藤勉(自民) 山岡賢次(民主)
埼玉11区 小泉龍司(元自民) 新井悦二(自民)
千葉4区 野屋敷いとこ(元無所属の会) 藤田幹雄(自民) 野田佳彦(民主)
千葉5区 田中甲(元民主、尊命) 薗浦健太郎(自民) 村越祐民(民主)
千葉6区 小平由紀 松本和巳(元自民) 渡辺博道(自民) 生方幸夫(民主)
東京4区 宇佐美登(元民主) 平将明(自民) 藤田憲彦(民主)
東京15区 柿沢未途 木村勉(自民) 東祥三(民主)
神奈川3区 加藤正法 小此木八郎(自民) 岡本英子(民主)
神奈川4区 浅尾慶一郎(元民主) 林潤(自民) 長島一由(民主)
神奈川8区 江田憲司(元自民) 福田峰之(自民) 山崎誠(民主)
神奈川18区 藤崎浩太郎 山際大志郎(自民) 樋高剛(民主)
富山3区 柴田巧[推薦] 橘慶一郎(自民) 相本芳彦(無所属)
山梨2区 長崎幸太郎(元自民) 堀内光雄(自民) 坂口岳洋(民主)
静岡1区 佐藤剛 上川陽子(自民) 牧野聖修(民主)
静岡7区 城内実(元自民) 片山さつき(自民) 斉木武志(民主)
大阪1区 堺井裕貴(元民主) 中馬弘毅(自民) 熊田篤嗣(民主)
大阪9区 吉野宏一 原田憲治(自民) 大谷信盛(民主)
兵庫4区 石原修三 井上喜一(自民) 高橋昭一(民主)
徳島1区 岡佑樹 岡本芳郎(自民) 仙谷由人(民主)
香川3区 真鍋健 大野功統(自民) 米田晴彦(民主)
愛媛4区 桜内文城[推薦] 山本公一(自民) 高橋英行(民主)
佐賀3区 広津素子(元自民) 保利耕輔(自民) 柳瀬映二(社民)
熊本3区 三浦一水(元自民) 坂本哲志(自民) 後藤英友(民主)

「第三極」候補者には、元の所属政党を書いておいた。江田憲司氏が自民党だったのは9年前の話だが、画一的に書いておく。なお、これは国政レベルでの所属で、地方レベルは全て把握できていないので省略する。選挙戦も始まっているので、具体的は論評は省略するが、まとめてみるといろいろとわかったりする。


第45回衆議院議員選挙の予想

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本日、衆院選公示を迎えるにあたって、誠に僭越ながら、獲得議席予想をしてみた。こういう予想を立ててもだいたい当たらないのだが、表に出してみる。投票率は前回なみという想定。裏では全選挙区+比例区の予想をしたが、それは公表しない。

政党 議席数
自民 171
公明 30
民主 246
社民 9
国民新 4
日本 1
大地 2
共産 9
みんな 2
無所属(野党系) 2
無所属(平沼G) 2
無所属(その他) 2

民主党が二百台後半、という予想も出ているが、個人的にはそれほど風は吹いていないように思う。前回衆院選では小泉改革への前向きな支持が確かにあったが、今回は自民党が駄目なので民主党はどうだろう、という後ろ向きな支持だ。もっとも今後の展開いかんでは、民主党側に20~30程度の上積みはあるかもしれない。

前回の選挙では自民党が圧勝したが、比例区では自民と民主の差は16しかなかった。選挙区で167の差がついた。要するに比例区では差がつきにくいということである。にも関わらず、自民党は比例区での票の上積みを目的として、舛添要一参議院議員を比例東京ブロック1位で擁立する動きを見せた。本人が拒否をして話はなくなったが、比例区の候補にするよりは、参議院議員、かつ無派閥で党内では比較的中立であるという立場を活かして、当落線上にある選挙区からの立候補者の応援に使ったほうがいいのではないか。ここにきて人気者を比例1位に立てるという戦法を繰りだそうとする自民党はどうしようもない。舛添議員は自党の候補者の危機感の乏しさに苦言を呈したが、他にもそういう空気を指摘する声もあり、民主党云々よりも、自民党がいろいろな面で自壊している様相だ。

みんなの党の趨勢が読めないのだが、準備期間不足もあって埋没するのではないか。「みんな」の党だが、結局、個人の力に拠るのでは。新党大地が2というのは、予想獲得票数をドント式に当てはめたらそうなってしまったのだが、あり得ない数字ではないと思う。


幸福実現党撤退騒動

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幸福実現党が「民主党政権の実現を阻止するため、保守勢力と選挙協力できる所には推薦を出し、立候補しない」という名目で、次期衆院選での全小選挙区からの候補擁立を取りやめる方針を明らかにした。当初、次期衆院選への参加そのものをやめるという報道がなされたが、結局一部撤退ことになるようだ。供託金が多額という説明をする報道もあったが、実際のところ活動費のほうが負担になっているように思う。都市だろうが地方だろうがフルスロットルで活動している。しかし、当選の芽はまずないだろうから、特に獲得票数が少なくなりそうなところからは撤退するということなのだろう。

あれだけ大騒ぎしておいてやっぱり撤退しますでは、ふざけているにもほどがある。一部撤退は現実的な判断と言えようか。自民党候補に幸福実現党が推薦を出すことになるのかもしれないが、この効果はどうなるのか。逆効果のほうが大きいかもしれない。推薦拒否とかできるのだろうか。


野党連合の共闘と競合

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自民党、公明党の与党に対して、民主党、社民党、国民新党、新党日本が野党連合ということになるのだと思う。他にも北海道では新党大地も入ってくるが、とりあえず前述四党を野党連合として、その中で民主党公認候補以外を擁立して共闘するパターンと、野党連合内の二党の候補者が競合するパターンをまとめてみた。()内が公認政党、[]内が推薦政党。

共闘

選挙区 民主公認以外の野党連合候補 種別 与党、その他の主な候補
宮城6区 菅野哲雄(社民)[国民] 現職 小野寺五典(自民)
秋田2区 山本喜代宏(社民)[民主] 元職 金田勝年(自民)、佐々木重人(みんな)
山形3区 吉泉秀男(社民)[民主][国民] 加藤紘一(自民)
群馬5区 土屋富久(社民) 小渕優子(自民)
東京8区 保坂展人(社民)[民主][国民] 現職、国替 石原伸晃(自民)
東京11区 有田芳生(日本)[民主] 国替 下村博文(自民)
東京25区 真砂太郎(国民)[民主][社民] 国替 井上信治(自民)
富山2区 藤井宗一(社民)[民主][国民] 宮腰光寛(自民)
富山3区 相本芳彦(無所属)[民主][社民] 橘慶一郎(自民)、柴田巧(無所属)[みんな]
大阪10区 辻元清美(社民)[民主][国民] 現職 松浪健太(自民)
大阪13区 白石純子(国民)[民主][社民] 西野陽(自民)
兵庫9区 宮本一三(国民)[民主] 元職 西村康稔(自民)
島根2区 亀井久興(国民)[民主][社民] 現職 竹下亘(自民)
広島6区 亀井静香(国民)[民主][社民] 現職 小島敏文(自民)
香川3区 米田晴彦(社民)[民主] 大野功統(自民)
愛媛2区 岡平知子(社民)[民主][国民] 村上誠一郎(自民)
福岡11区 山口はるな(社民)[民主] 武田良太(自民)
佐賀3区 柳瀬映二(社民)[民主] 保利耕輔(自民)、広津素子(みんな)
熊本4区 松永真一(国民)[民主][社民] 園田博之(自民)
熊本5区 中島隆利(社民)[民主][国民] 金子恭之(自民)
大分2区 重野安正(社民)[民主][国民] 現職 衛藤征士郎(自民)
宮崎1区 川村秀三郎(無所属)[民主][社民][国民] 中山成彬(無所属)、上杉光弘(無所属)
宮崎3区 松村秀利(社民)[民主] 古川禎久(自民)
鹿児島3区 松下忠洋(国民)[民主] 元職 宮路和明(自民)
沖縄1区 下地幹郎(国民)[民主] 現職 国場幸之助(自民)
沖縄2区 照屋寛徳(社民) 現職 安次富修(自民)

競合

選挙区 民主系候補 他党系候補 与党、その他の候補
北海道2区 三井辨雄(民主)[国民] 本田由美(社民) 吉川貴盛(自民)
青森1区 横山北斗(民主)[国民] 渡辺英彦(社民) 津島淳(無所属)、升田世喜男(無所属)
岩手1区 階猛(民主)[国民] 伊沢昌弘(社民) 高橋比奈子(自民)
岩手4区 小沢一郎(民主)[国民] 小原宣良(社民) 高橋嘉信(自民)
埼玉13区 森岡洋一郎(民主) 日森文尋(社民) 土屋品子(自民)、武山百合子(無所属)
千葉7区 内山晃(民主)[国民] 上田恵子(社民) 斎藤健(自民)
神奈川12区 中塚一宏(民主) 阿部知子(社民)[国民] 桜井郁三(自民)
新潟2区 鷲尾英一郎(民主)[国民] 米山昇(社民) 近藤基彦(自民)
新潟5区 田中真紀子(民主) 伊部昌一(社民) 米山隆一(自民)
長野2区 下条みつ(民主)[国民] 中川博司(社民) 務台俊介(自民)
長野5区 加藤学(民主)[国民] 池田幸代(社民) 宮下一郎(自民)
愛知1区 佐藤夕子(民主)[国民] 平山良平(社民) 篠田陽介(自民)
京都2区 前原誠司(民主)[国民] 藤田高景(社民) 山本朋広(自民)
兵庫8区 田中康夫(日本)[民主] 市来伴子(社民) 冬柴鉄三(公明)
岡山2区 津村啓介(民主) 赤松和隆(国民) 萩原誠司(自民)、熊代昭彦(無所属)
広島1区 菅川洋(民主)[国民] 上村好輝(社民) 岸田文雄(自民)
沖縄3区 玉城デニー(民主) 新川秀清(社民) 嘉数知賢(自民)、小渡亨(無所属)

(表は8月16日に最終更新、変動があれば随時更新する)

共闘ケースは西日本に多い。民主党がどちらかと言えば東日本で強くて、西日本は強くないことの現れか。競合ケースはほとんどが社民党が候補を擁立したケースである。現職、または現職がかつていた、民主党の候補を推せない、等の理由があるのだろう。


渡辺新党の名前は「みんなの党」

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http://www.asahi.com/politics/update/0805/TKY200908040418.html

「みんなの党」。日本の憲政史上最もださい名前の政党ではないだろうか。「みんな」という言葉は普通こういうところに使わないだろう。略称は「みんな」になるのか。時限政党にしてももっとましな名前をつけるべきだ。投票する気が失せる。

時限政党と書いたけど、一応党を存続させるための布石は打つようで、全比例ブロックに立候補者を擁立するとのこと。これは選挙後も政党要件を満たすためだろう。選挙前は前職も含めて国会議員が5名(渡辺喜美、江田憲司、山内康一、広津素子、浅尾慶一郎の五氏か?)所属することで政党要件を満たすのだが、選挙後も5名が残る可能性はどちらかと言えば低い。そこでもう1つの政党要件、選挙区または比例区で全国を通して2%以上の得票の獲得を満たすことを目指しているのだろう。そのためには全比例ブロックに擁立したほうがいいことになる。


改革クラブと公明党の関係

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改革クラブのホームページが更新されていない、と書いたが、今見たら更新されていた。次期衆院選の公認候補と推薦候補が書いてあった。公認候補は大阪17区の西村真悟議員一人。推薦は、自民党に対しては福島と新潟の候補を推薦している。これは渡辺秀央代表と荒井広幸幹事長に関係したものだろう。他は、公明党候補の小選挙区から立候補する候補全員と、比例東北、北陸信越ブロックの候補を推薦している。だいぶ公明党を応援している。新進党解党後に発足した小沢辰男代表の改革クラブは公明党と統一会派を組んでいた。「改革クラブ」にこめられた思いは、公明党と仲良くしたい、ということだったのか。しかし、肝心の近畿ブロックは公明党候補を推薦しておらず、公明党は大阪17区では西村氏の対立候補になる自民党の候補を推薦している。よくわからない。

それにしても、改革クラブの議員がいない地域での推薦がどれだけ意味があるものなのだろうか。2003年衆院選の「保守新党推薦」を彷彿とさせる。


衆議院解散後の動向

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今月21日、衆議院が解散した。”有識者”が解散に名前をつけているが、私がつけるなら「満身創痍解散」か。麻生首相も気の毒な部分がある。あれだけの支持を集めて自民党総裁になったのにも関わらず、人気に翳りが見られると、手のひらを返すように「麻生降ろし」にさらされた。党内基盤の弱さと、「盟友」と言われていた人たちが各々の理由で離れていったという所以だろうが、自民党各議員がもう少し本気で麻生首相を支えていたら、今の混迷もなかったような気がする。

各党の状況を記しておく。

自由民主党

この前、第一次公認候補を発表したが、未だに決まっていない選挙区がいくつかある。特に問題なのは、因縁の対決の福岡11区と、利敵行為をしているおっさんがごねている宮崎1区だろう。0を1にするよりも、2を1にするほうがはるかに難しい。あと、比例区の候補者は決めているが、順位は決めていない。比例単独候補の処遇も火種の一つである。おそらくだいたい下位に据えるのだろうけど。それを発表するのはぎりぎりだろう。

マニフェストもまだまとまっていないと言うし、戦う体制に入れていないように思う。「麻生降ろし」をめぐる攻防に力が向けられていたということか。投票日まであと1ヶ月あるので、それまでに体制を整えることができるかどうか、か。

野党連合

結局、民主党を核とした社会民主党、国民新党、新党日本が政権を目指す野党連合ということになるのか。新党日本は擁立候補の2人が落選すれば存在感は無くなるが、当選すればある程度の存在感は保たれるだろう。余計なことをしなければ勝てるとは思うが、そのあたり鳩山代表はやや不安である。

「第三極」

いわゆる平沼グループと、「渡辺新党」が「第三極」をにらんでいる。平沼グループは無所属で選挙を戦うことを決めている。組織を作るとなるとなかなかたいへんだし、この前発表された平沼グループのメンバーを見ると、バリバリの右寄りな人もいれば、ママチャリ活動の人もいて、あくまでも平沼赳夫を中心としたスター型のグループであり、それを政党化するのは難しいのだろう。逆に「渡辺新党」は、前職国会議員をなんとか5人集めて政党として組織することを目指しているようだが、どうなるか。両者、接触はしているようで、選挙前にくっつくことはないだろうが、選挙後はどうなるかわからない。

公明党

都議選では全勝した公明党だが、国政選挙では過去にもけっこう負けている。今回も取りこぼしがあるのではないか。選挙区で失った議席は取り戻せていないので、比例区頼みの政党になっていくのか。比例区も前回からの上積みは難しいように思う。よくて現状維持か。

日本共産党

「蚊帳の外」感が強い。議席が微減するかもしれない。とりあえず「蟹工船ブームで躍進!」というシナリオにならないことはわかっている。

幸福実現党

ここに来て候補者を取っ替え引っ替えしている。麻生首相とマンガ対決をするはずだった漫画家も「現在の政治状況を受け」比例東京ブロックから立候補することになった。他にもいくつ変わっている。このあたり、党の都合でも何とでもなるのだろう。他の党にはない特徴である。そして、大川隆法総裁も出馬を表明。比例東京ブロック1位である。比例東京ブロックでどれくらいの票を獲れるかであるが、先の都議選の結果から考えると、2000年の社会党(上田哲委員長のほう)くらいではないか。

改革クラブ

全然ホームページが更新されていない。生きているのだろうか。


日本共産党の体たらく

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先日の東京都議選の結果を受けて、蟹工船ブーム、党員が増えたと言っても、日本共産党は不振である、という意見に対して、そんなことはない、票数は増えている、という意見もあって、そりゃあ投票率が上がっているんだから票数も増えるよね、と思っていたら、日本共産党が赤旗に前回よりも票数が増えている、という記事を出してきた。

12日投開票の東京都議会議員選挙で、日本共産党は8人が当選しました(前回13人)。得票は70万7602票(得票率12・56%)で前回68万200票(同15・57%)より得票で2万7402票ふやしました。

(中略)

都議選直近の国政選挙である2007年参院選比例票と比べ、日本共産党の得票は各党のなかで顕著にのびています。共産党は比例票55万4601票ですが、都議選得票はそれを15万3001票上回り、127・59%でした。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-14/2009071401_05_0.html

なぜ、参院選比例票と比べるのか不明である。各選挙の票数を調べてみた。(括弧内は得票率)

都議選 参院選比例票(東京都)
2009年・707602票(12.56%) 2007年・554601票(9.39%)
2005年・682000票(15.57%) 2004年・519531票(9.40%)
2001年・748085票(15.63%) 2001年・546073票(10.65%)

2001年は都議選の1ヶ月後に参院選が行われたのだが、直近の都議選と参院選比例票を比べてみると、毎回都議選票のほうが多い。(都議選では社民党が候補者をほとんど立てないからだろうか。)「15万3001票上回り、127.59%でした」と書いてはいるが、2004年→2005年は「16万2469票上回り、131.27%」なので、むしろ減っている。いや、こんな数字、本当に意味がないと思うけど。

投票率が上がって前回よりも全体で100万票以上の票が増えたにも関わらず、共産党は3万票弱しか増えなかった、という点に問題を感じないのだろうか。結局、固定票頼みで浮動票を掴めない政党だということだろう。この記事はなんか戦中の日本の新聞みたいだ。こんな総括しかできないようだと、共産党に投票してもいいと思っている人も愛想を尽かすだろう。

一方、熊本では共産党候補が無免許運転で候補者差し替え、ということが。これ、無免許運転も問題だが、山本さんでも上野さんでもたいして変わらないだろう、と思わせるというのも問題だ。


東京都議選は民主党が躍進

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昨日、東京都議会議員選挙が行われた。獲得議席数は民主54(+20)、自民38(-10)、公明23(+1)、共産8(-5)、東京・生活者ネットワーク2(-2)、諸派・無所属2(-2)。

民主党はもう少し票割りを上手くやれば議席数を上積みできたと思う。参院選での票割りは上手いのだが、今回は友党の生活者ネットも含めて、味方同士の票の奪い合いになった感がある。自民党は都議選は国政とは関係がないと言いつつ、閣僚を選挙応援に使って言動が一致しなかった。公明党はなんだかんだで全員当選でしぶとさを感じた。共産党は蟹工船ブームとか党員が増えたとか言っても、結局こんなものなのかという感じだ。生活者ネットは国政に議席がない、地域政党に対する厳しさに直面した形だ。沖縄では沖縄社会大衆党がやはり厳しい状況にある。国政に左右されにくい地域政党の存在意義というのは大きいと思うのだが。

都政としての争点である、新銀行東京の問題や、東京オリンピックの問題が、国政の政権交代の波にかき消されてしまったように思う。石原都知事は国政の悪影響を受けたとおかんむりだが、自公与党に乗っかってきた知事のマイナス点というものはあるだろう。

私は東京都で働いているのだが、職場が大通りから外れた場所にあるので、都議選の運動の音までは聞こえてこなかった。しかし、一度だけ、幸福実現党の若い運動員が小さい路地まで入ってきて数人で二隊が練り歩いていた。どう考えても不効率である。運動員の数に物を言わせて活動している感じだった。駅前での活動でも、共産党は高齢化がはっきり目立つのに対して、幸福実現党は皆若かった。ただ、今回の票数をみると来たる衆院選でも「幸福」は実現できなさそうだ。


奈良市長選で仲川元庸氏が当選

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http://www.asahi.com/politics/update/0712/OSK200907120070.html

民主推薦の仲川元庸氏が奈良市長選で前自民党衆院議員の鍵田忠兵衛氏らを破って当選。記事のタイトルは「「風」のった青年、「小泉チルドレン」破る」とあるけど、鍵忠を小泉チルドレンでくくるのはちょっと違和感が。この返り咲き狙いは舐めていると思うけど、政治家としての実力未知数な人を市長にするのもどうかと思う。ただ、どうもこの頃は、経験や実績があるほうよりも未経験であるほうが選択されている風潮がある。その流れを見極められない組織が退潮している様子。

今日は東京都議選も行われたが、民主党が躍進した。詳細は明日書く。