若いのはいまのうち

よく、二十代や三十代、言うなれば私と同じ年代の政治家が、「若さで勝負」みたいなことを言って若さをアピールするということがあって、「フレッシュ」とか「世代交代」とか、そういう言葉を好んで使うが、私はそういうのはいいとは思わない。若いのは、みんないつかはそうだったんだ。若さを売りにする人は、若くなくなったら何を売りにするというのか。世代交代を迫る人たちは、自分が世代交代を迫られる立場になったらどうするのか。

昔は、大政党所属の政治家といえば二世三世議員くらいで、そうでない政治家の希少価値というものは高かったのだろうが、今はそうでもない。若さでがむしゃらに進んで行く政治はどうも危なっかしい。若さを免罪符になると思っていると、痛い目に遭うことになりかねない。たまたま若くして政治家になったとしても、大局を見極めて政を進めてほしいものだ。