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今日は平日であるが休みをとった。わざわざ休みをとって旅行日程に組み込んだ理由は、ずはり飛行機の運賃である。三連休中とそれを外した期間の飛行機の運賃が全然違う。バーゲンフェアで買ったので13100円。定価の半分以下だ。そういうわけで1日休んだのだが、特に何をするという心づもりはなかった。考えた結果、ここ数年観光地として名が上がっている黒川温泉に行くことにした。調べてみると黒川温泉という場所は行くに不便な場所だ。熊本から直通のバスに乗っても2時間かかる。大分からも遠い、福岡からはなお遠い。そういうわけで不便な場所にある黒川温泉なのだが、評価の高さから観光客が多く訪れているという。今回、寒い時期の平日という、温泉観光地を訪れるにはこれとない機会を得ることができた。ついでにバスも乗り放題。ここは行っておくべきであろう、というわけで行ってみることにした。
熊本から九州横断バスに乗って黒川温泉まで行く。乗客は7人ほどとそれほど多くはない。平日だからか。熊本空港でもう2人を乗せて、阿蘇駅前から山を越えるべく北に針路を変える。途中、大観峰という景色のいい場所を通る。阿蘇をちゃんと見たのは30年ぶりくらいだ。当時は1歳なので当然覚えていない。南小国役場前で3人を乗せて、いよいよ黒川温泉へと到着。若干定時よりも遅れた。黒川温泉で別府方面へと乗る人がやたらと多かった。20人くらいはいた。いきなり黒川温泉の人気ぶりを知る。なお、九州横断バスというのは予約が必要なのだが、予約をとるときに窓口でSUNQパスを見せて、乗る前に窓口でSUNQパスを見せて、バスを降りたときにSUNQパスを見せなければならない。
黒川温泉では入湯手形という、旅館の露天風呂に3回入れる手形を売って好評を博しているという。それならばそれを買わなければならない。後で知ったことだが1回500円でも入れるようで、無理に買う必要もなかったのだが、こういうのは参加することに意義がある。3時間で3回入るのはけっこうたいへんだった、というか入るのは望ましくないのだろうが、入った。一館目は新明館で岩戸風呂というのがあるのだが、これが洞窟風呂みたいになっていて、入り口に「ひとりで入らないでください」と書いてある。確かに長居するとやばそうで、一回りして退散した。なお、普通の露天風呂もある。眺めがいい。二館目はいこい旅館。元々ここの若旦那が黒川温泉を人気の温泉にするように仕掛けたらしくて、ここには行ってみないとと思っていた。ちょうど脱衣場のエアコンの工事をやっていた。ヒステリーに効くらしい。私にはうってつけか。三館目はふもと旅館。ここはわりとこぢんまりとしていた。私が入ったところはどこも風呂が川沿いにあった。観光客は平日であるがそこそこいた。やはり女性客が多い。私が入ったところはどこも女性専用の風呂があって、男性の私が入ったときは他に客はいなかった。いこい旅館とふもと旅館でちょうど入れ替わりになったが。やはり、温泉は女性をターゲットにしたほうがいいと思う。入湯手形という仕組みを作ったのは大きいとは思うが、やはり黒川温泉の知名度をあげることができたということができたのが大きいと思う。あと、歩かせるような温泉街を形成することが必要だろう。歩かないとお金を落とさない。宿泊するとまた違った印象を受けるとは思うが、そんなことを感じた。
黒川温泉からは熊本空港に戻るだけなのだが、直通のバスがちょうどいい時間帯になく、二度バスを乗り継ぐ。まず、南小国役場前まで。このバスは地元の人しか乗っていなかった。南小国役場前から阿蘇駅までまた乗る。このバスが曲がりくねった細い道を延々と行く。隘路を走る路線バス好きにはたまらないが、普通の観光客には別の意味でたまらない。阿蘇駅から小国方面に行くバスがすべてそうではなく、1日1本しかない黄川経由が。このバスが到着する直前くらいに別府行きの九州横断特急が出発していったが本当は接続しているのではないだろうか。乗り継ぐような人はいなさそうだったが。
阿蘇駅からは大分から来た熊本行きのバスに乗る。このバスが10分強遅れてきた。ほぼ同時刻発の大分行きも遅れていて、どうもこのあたりを走るバスは遅れがちだ。
熊本空港からは羽田空港に飛ぶ。さすがに満席ではなかった。70%くらいの搭乗率か。羽田空港からの帰りは疲れていたのでバスで帰ることにした。志木行きの時間があわなかったので、和光市行きに乗る。空席が数席しかないくらいに混んでいた。羽田空港第2ビルから志木駅まで乗り継いで55分。これは最速のルートかもしれない。志木行きだと和光南インターチェンジを降りてから時間がかかるが、和光市行きだと和光インターチェンジを降りてから駅まですぐ、というのが大きいか。