埼玉高速鉄道の延伸問題

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000001105070003

埼玉高速鉄道の延伸がなかなか難しいという話。

浦和美園から岩槻まで延伸してその途中に「埼玉スタジアム駅(仮称)」を設けるというように記事には書いてあるが、そもそも埼玉高速鉄道が埼玉スタジアムの近くまで行かず浦和美園止まりな理由は、スタジアムの近くに駅を作ると試合が終わると駅に人が殺到するのでわざわざ距離を置くため、と聞いたことがある。しかし、スタジアムの近くに駅がなくて不便、というような論調になっている。どういうことだろう。

あと、埼玉高速鉄道の運賃が高いということも記事に書いてある。岩槻から王子まで東武野田線とJRを使って行くと570円。しかし、埼玉高速鉄道だと浦和美園から王子までが620円。岩槻までだともっと高くなるだろう。乗り換えなしのメリットはあるが、そもそも岩槻から王子に用事がある人は少ないだろうし、JRで大宮まで出れば、湘南新宿ラインや埼京線、2013年に完成予定の東北縦貫線を使って、東京の大部分の場所に乗り換えなしで行けることができる。埼玉高速鉄道に乗り入れる東京メトロ南北線はそれに比べると分が悪い。

予定線の沿線も大規模な集客も見込める施設は浦和美園駅から徒歩可能な埼玉スタジアムくらいだし、既存のリソースを充実することに注力して、あえて埼玉高速鉄道を延伸する必要がないように思える。